創業融資のメニューは各金融機関や自治体で工夫が凝らされているところですが、「芸者ローン」は初耳です。
興味深い内容ですし、創業者の方が創業融資を受けるときの参考にしてほしいヒントがたくさん詰まっている記事でした。
例えば、
「芸者衆はこんなに信用がないのかと驚いた」。鹿島さんによると、芸者はスポーツ選手や芸能人などと同じ個人事業主として、けがや病気で収入が激減する恐れのある不安定な職種とみなされる。ましてや、新規融資に当たっては3期分の決算書や担保、保証人などで信用を補完できなければ門前払いが普通だ。途方に暮れていた時、1500万円の無保証融資で手を差し伸べたのが第一勧信だった。
個人事業主だから融資が受けにくい、というよりも、「不安定な職種」をみなされる職種があるということは知っておいた方が良いでしょう。
第一勧信にも資金提供する理由があった。少子高齢化が進み国内市場の拡大が見込めない中で、金融機関、特に営業区域の限られる信金・信組の生き残る道は厳しい。徹底して地域と向き合い、街おこしを担っていくことで道を開いていこうという考え方だ。
ご存知の方も多いと思いますが、信用金庫・信用組合は営業エリアに制限があります。ということは、お客様の数もそのエリアの中に限られるということ。この点が地域密着の金融機関と言われる所以です。新規開拓しようにもエリアが限られているため、一定の上限があるのが信用金庫・信用組合の辛いところでもあるのです。
ですので、創業融資を受けたい方は営業エリアの制限がない銀行よりも、信用金庫・信用組合に相談した方が親身になってくれる可能性が高いことも知っておいた方がいいですね。
鹿島さんは曽祖母、祖母も浅草芸者という家に生まれた。艶っぽい着物姿に似合わず、その素顔は国際派。明治大学卒で台湾大学に留学経験もあり、英語と中国語を自在に操る。人生設計も明確で、早くから40歳までに自分の店を持ちたいという目標があった。しかし、開店資金の融資を受けようと大手行など5、6カ所を回ったところ、反応が冷たい。事業計画書を見た途端、「うちでは無理ですね」と突き返された。
創業融資の場面では実績がないだけに、例えば創業者の事業に関する経験の有無が審査に影響を与えるとされています。芸者ローンを申請されたこの記事の方も芸者の経験もあり、国際感覚もあり、人生設計もしっかりとされていることで創業融資の審査にもプラスになったと思われます。創業融資の申請をされる方は、その事業に対する経験をどのように創業計画書に表すかも大切になってきます。
創業融資をご自身で申請される場合には、インターネットで十二分に情報収集されると良いですよ。
それでも創業計画書を作ることが難しい場合には専門家に依頼したほうがいい。
なぜなら、創業期の融資に失敗してしまうと事業スタートの時期も遅らせざるを得ず、ビジネスチャンスを失う結果にも繋がるからです。
行政書士阿部総合事務所の行政書士阿部隆昭が代表社員を務める合同会社コノチカラでは、日本政策金融公庫などの創業融資の申請サポートを行なっています。ただいま設立記念として人数限定で着手金無料キャンペーンを行なっています。
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解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭