2022年8月29日、事業再構築補助金事務局から「事業再構築に向けた事業計画作成ガイドブック」という資料が公開されました。
ガイドブックというからには、事業再構築補助金申請を検討している事業者の「ガイド」として公表されたと思いますが、ボリューム感や記述の”難解さ”などから、これは誰のための資料なの?!というのが第一感です。
どこをどう読めば”ガイド”たり得るのかも分からず、理解を離脱する可能性があるので、またYouTube等で解説動画をアップしたいと思いますが。
取り急ぎ、概観して気になったところを先ず。
”本気度」という謎ワードが挙がっていて、なるほどなあと思いました。
自己資金で補助事業(補助金を使った事業のこと)を実施すると、事業者の”本気度”が伝わるのだそうです。
この事業者、やる気だな!と思ってもらうためには、自己資金が大切だということですね。
あくまで、事業再構築補助金の審査レベルでは。
事例に挙がっているのは、自己資金4割、融資6割。さらに、融資についても金融機関からの内諾がある。
まあ、このあたりは確かに理解できます。
ですが、この”本気度”という、ファジーな言葉で審査しているんだと思うと考えものです。
なぜなら、”熱意”や、それこそ”本気度”なんてものは、文字として表現するのが難しいんですよね。
当社としては不退転の決意で本補助事業に邁進する決意であります!
一見、熱意ありそうです。
なのですが、熱意はあるけど、事業資金は全額借入といったことでは、「この会社ホントにやる気なの?!」と判断される点については分からなくもない。
ですが、どうなんだろう。
自己資金と本気度はイコールではないので、ここを本気度とされてしまうことについて悩ましい事業者はいるでしょうねえ。
まあ、”審査もの”は審査するポジションの側に異議を唱えるよりは、そこに寄せていくほうが戦略的には正しい場合が多いです。
行政書士阿部隆昭