ものづくり補助金の審査項目「技術面」に書かれている、「課題が明確」、「解決方法が明確、妥当、優位性」のポイントを抑えれば確実に採択に近づきます。
試作品で考えてしまうとぼやけるので、サービスモデルにしましょう。
ある新しいサービスを開発するとしましょう。
なぜそのサービスを開発しようと考えたのでしょうか?
まずはそこが出発点です。
必ず、なぜ、があるはずですよね。
例年、第一四半期に新サービスを創り上げることになっている、なんてことはないでしょうから。
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ドローンを活用して新サービスを開発しようとする測量会社の事例です。
平成28年ものづくり補助金の採択事業者の事例を参考にしてみましょう。
上記の「事業の背景」に、課題が書かれています。
国が示した測量の新基準に対応する必要がある。
国の新基準、課題が明確です。
新基準である工事測量を立体的に表すためには、ドローンを活用することが必要である。
解決策も明確ですね。
いち早く新基準に対応することで他社との差別化ができる優位性もある。
これが、解決策の優位性ですね。
ドローン活用により、9時間の測量作業が、3時間に短縮。
誤差がプラスマイナス2ミリだったのが、ドローン活用により1,2ミリに軽減された。
短縮、軽減が、数字で表されています。
数字は誰にでも伝わる指標ですから、明確です。
ドローンを活用した三次元計測という新しいサービスモデルの課題も解決策も明確、妥当で優位性があることは、この一枚資料だけでも読み手に伝わります。
御社が新しいサービスモデルに取り組まなければと考えた背景はなんでしょうか?
そこに課題が隠れていることは間違いありません。
課題が明確になれば、通常、解決策も明確です。
もっともよくないのは解決策から先に考えてしまうこと。
この場合は、課題が明確でないことが多いのです。
課題、そもそも、それに取り組もうと思ったきっかけ、背景はなんでしょうか?
まずはそこから考えていくと、課題解決までのストーリーはほぼ自動的に出来上がってしまいます。
行政書士阿部隆昭