小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型もようやく最終回の第四回の締め切りをまもなく迎えます。
通年公募となったおかげで、事業の実施期間に融通性が生まれかなり使い勝手の良いものになりました。
この通年公募は、事業者側にとっては大歓迎でしょう。
なのですが、遡及適用については違う印象を持っています。
補助金そのものの制度設計としては、一つの選択肢だったのでしょう。
対象経費を遡及して認めてあげましょう、というのはあくまでコロナで影響を被った事業者を支援するためのものです。
多くの事業者は、その制度趣旨通りの対象経費の使い方をしているのですが、そうでない事業者が存在することは事実です。
小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型は、もう一つ、従来から存在する「一般型」とは違うのものがあります。
補助率が3/4
補助率が2/3→3/4に変更となったのは、事業者にとっては完全にウェルカム。
通年公募と共に、補助率の上限引き上げは歓迎すべきもので、今後も継続して欲しいものです。
上記の状況を反映して、様々な「都市伝説」がまかり通っているのも今回の小規模事業者持続化補助金界隈の特徴です。
行政書士阿部総合事務所では、小規模事業者持続化補助金に限らず、ものづくり補助金や東京都創業助成などを支援している関係上、「●●なことを言われたけど本当にそうなのか?」、「今回の補助金はほとんど採択されているようですね」などの都市伝説を聞きます。
都市伝説が都市伝説たる所以は、エビデンスがないから”伝説”であり、その伝播の速さから”都市”性があるのです。
根拠のない噂、が都市伝説の正体。
なのですが、一般の事業者にとっては、それが「都市伝説」であることを知りません。
都市伝説は、容易に「真実」らしきフォルムを纏います。
例えば、その都市伝説を言う人が最もらしい人の場合にはそうなりますよね。
弊所では、専らその都市伝説を否定、というよりも、それは”都市伝説”なのですということをほとんどの依頼者に情報提供しています。
「ケアレスミスさえ無ければ採択される」
そんなわけは当然ありません。
が、都市伝説としてまかり通っているようです。
今回の小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型では、人間性がハッキリと現られる補助金となったことは間違いありません。
行政書士阿部隆昭