とかく「問題」が多い事業再構築補助金。
事務局から注目すべきリリースが出ています。
2023/10/13のリリースの要点は次の二点。
1、認定支援機関に対して、公募回によって要件等を変更しているので都度確認をお願いします。
2、認定支援機関に対して、申請書の記載事項である「報酬額」は正確に報告をお願いします。
リリースのタイトルが「認定支援機関の皆様へ」ということなので直接的には、認定支援機関宛の周知にはなっていますが、申請の採択不採択で最も影響を受けるのは申請する事業者ということも考えると事業者としても無視できない内容になります。
申請者自身が補助金申請書を作るのが原則ではありますが、”ことの性質上”ある程度の部分で認定支援機関等に”お任せ”することもあるやもしれません。
直近の公募回において、事業再構築指針で定められた必須要件をも満たしていない申請もあったとのこと。
「専門家なのだから申請の前提とも言える事業再構築指針の要件判断ぐらいはしてくれた上で、事業再構築補助金の支援をしてくれている」、と思うのはある意味自然なことかもしれませんが、それさえも申請する事業者側でチェックをしましょうといったようにこのリリースを読むこともできます。
第12回公募があるやなしやも現時点(2023/10/23)では不確定ですが、いずれ廃止や事業縮小になるのは避けられない現状とはいえ、補助金の制度趣旨を鑑みれば、”今後一定回数を経たうえで廃止しますします”、といった「予告」があるとも考えられます。
ともあれ、事業再構築補助金関連の情報が早くかつ正確なのは事務局サイトであることは間違いないので、今後のリリースを待ちましょう。
行政書士阿部隆昭