── 成果を分けるのは「説明」ではなく「入店理由」
路上に置くA型看板は、じっくり読まれる媒体ではありません。通行人が立ち止まる時間は、せいぜい20秒程度。この短い時間で求められる役割は、詳しい説明ではなく「この店に入ってみよう」と思ってもらう理由を作ることにあります。
本記事では、行政書士阿部総合事務所の視点も踏まえ、持続化補助金を活用した看板導入の成功・失敗事例から、設計のポイントを整理します。
1. 前提:A型看板の役割は「説明」ではない
看板に、注文手順や店独自のルールを細かく書いていませんか?
店側は「親切心」のつもりでも、路上では逆効果になることがあります。
- NGな印象: 「ルールが細かそう」「面倒そう」「初めてだと入りづらい」
- 本質的役割: 通行人の足を止め、店内に誘導すること
路上で「店側の都合による説明」が前面に出ると、顧客の心理的ハードルを上げてしまいます。
2. 事例比較:成果を分けた「情報の配置」
【成功事例】 外で「魅力」、中で「説明」

効果を出した店舗は、看板に載せる情報を「直感的に伝わる3点」に絞り込みました。
- 何の店か: 自家焙煎コーヒー店(一瞬で判別)
- 独自の価値: 毎日焙煎、100gから購入可能
- 安心感: 「スタッフが丁寧にご案内します」
結果: 看板が会話のきっかけになり、入店率・購入率ともに向上。詳しい注文方法は、店内のレジ横や導線上で伝えることで、スムーズな接客に繋げました。
【失敗事例】 路上で「手順」を解説

内容がどれほど正しくても、路上で手順を説明すると以下の問題が発生します。
- 文字量が多く、読み切れない
- 「読む負担」が勝ってしまい、通り過ぎてしまう
- 独自ルールが多い店だと思われ、警戒される
3. 設計のポイント:路上で伝えるのは「3つ」だけ
看板をデザインする際は、情報を以下の要素に絞り込みましょう。
| 伝えるべきこと(入店の背中を押す) | 避けるべきこと(店内で伝えればOK) |
| 何の店か(業態の明示) | 注文手順の詳細 |
| どんな価値があるか(強み) | 注意事項の列挙 |
| 初めてでも安心か(心理的ケア) | 例外ルールの説明 |
4. 補助金活用の視点:看板を「施策」として定義する
持続化補助金において、看板は「販路開拓のための広報費」として認められますが、単なる会社PRでは対象外となる恐れがあります。行政書士阿部総合事務所が推奨する、採択を引き寄せる整理のポイントは以下の通りです。
- ターゲット: 誰に向けた看板か(例:店前を通る新規客)
- 目的: 何を伝えるか(例:商品の独自価値による認知向上)
- 導線: どんな行動を促すか(例:入店、お試し購入)
- 検証: どう効果を測るか(例:入店数、新規客数)
「単なる備品」ではなく、「売上を作るための戦略的ツール」として計画書に記載することが重要です。
まとめ:看板は「読ませる」より「入ってもらう」
A型看板の成否は、デザイン以上に「情報の順序」で決まります。
- 外(看板): 魅力を伝えて、入店のきっかけを作る
- 中(店内): 手順を説明して、買い物の迷いを消す
この役割分担を意識して、補助金を有効に活用しましょう。


