初見、これでよく公開できたな。
他人が作成した資料にケチをつけるようで気は進まないのですが。
小規模事業者持続化補助金事務局が公開しているフローチャートが、一般の事業会社であれば叱責を受けた上で作り直しを3回言われるレベルなので、解読してみたいと思います。
TypeChart
矢印の入れ方、レイアウト、分類、全てにおいて構造化されていないので大変分かりにくいものに仕上がっています。
あなたは何型?早わかりチャート
最初に見たときは、血液型を連想しました。
そもそも、一般の事業者は、補助金に「型」があることすら理解していないのが普通です。
なので、「何型」と言われても、そもそもわからない。
用語のセレクトからして理解してもらおうと考えていない資料になっています。
コロナ禍により深刻な被害を受けた事業者を支援するための制度なのに残念です。
何型は、小規模事業者持続化補助金の「一般型」と「コロナ特別対応型」のこと。
「コロナ特別対応型」を「コロナ型」と略すから分かりづらくなる
文字数が多いからわかりづらいのではなく、同じことを意味する用語がいくつも存在すると分かりにくくなります。
コロナ特別対応型とコロナ型とがイコールであるかどうかに、意識を持っていくだけ無駄であるし、読み手に理解してもらおうと思うなら用語は絶対に統一すべきです。
企画書でもプレゼン資料でも同じことが言えます。
突っ込みどころがあり過ぎて困るのですが、まず全体像を考えずに左上隅から作り始めてしまった感じがありますね。
矢印の長さも、ブロックへの繋がる位置もブロックの中心に付いておらず、見ているだけで気持ち悪くなる資料です。
ブロックの大きさも、統一しようと意識が微塵も感じられず、ただ枠で文字を囲っただけ。
一般型とコロナ特別対応型とを分ける質問の次のブロックの縦の位置は統一して欲しい。
このレイアウトなどを保つなら、最低限、緑のラインのように線を引くだけでも分かりやすくなる。
どちらの型に当てはまるかは新しい事業の成功を左右するかどうかにもかかることなので、支援の性質があるのなら、もっともっと極限まで分かりやすくして事業者の支援に繋がるようであればいいと思います。
行政書士阿部隆昭