補助金を連続で採択されている事業者もいれば、連続で不採択になる事業者もおります。
いずれの事業者についても補助金申請書を見せてもらうことがありますが、然もありなん、なるほど、と感心します。
採択には採択の理由があり、不採択には不採択の理由がある。
補助金で採択される事業者の考え方を一つの事例として紹介します。
もしも、参考になれば。
事業が先、補助金は後
何を言っているのか。
あくまで、その新しい取り組みを事業化することが最優先事項。
事業化をするためには資金調達が必要であれば補助金を含めて考えるでしょう。
反対の考え方として代表的なのは。
補助金がもらえるから何か事業を始めよう
”タダで貰えるお金”だから貰っておきたい。
まあ、そうでしょう。
ですが、補助金の場合には、事業資金として確実に会社のお金が出ていきます。
小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型の場合には、事業再開枠として定額補助(10/10)の例外はありますが、原則、「補助率」で補助金交付額が決まってきます。
率、なのですから、割合ですよね。
補助金3/4
事業資金1/4
補助金は確かに”貰えます”が、会社のお金が1/4は出ていきます。
会社としてお金を投入する以上、その投入したお金に対応するリターンを得たいわけですよね。
1/4を捨ててもいいから、3/4を貰いたい、という事業者は居ないでしょう。
補助金がもらえるから何か事業を始めよう
と考える事業者は、どうしても会社のお金を投入するという感覚が薄い。
”補助金を貰いたい感”が補助金申請書に出てしまう。
補助金申請は、経営を総合的に判断することが求められます。
簡単ではないのですよね。
行政書士阿部隆昭