【“よく書けた”と思った計画書が、なぜ落ちるのか?3つの盲点】
補助金申請を経験したことがある方の中には、 「今回はかなりよく書けた!」 「内容には自信があったのに、まさかの不採択……」 という声が少なくありません。
実は、それには明確な“理由”があります。
行政書士あべせんせーのYouTubeチャンネルでは、今回、 【よく書けたと思った計画書が、なぜ落ちるのか?】 というテーマで、審査の現場から見た“3つの盲点”を徹底解説しました。
この記事では、その内容をベースに、ブログ読者向けに要点と実例を交えながら、計画書の改善に役立つポイントをお伝えします。
なぜ“自信があった計画書”が不採択になるのか?
結論から言えば、「伝わっていない」からです。
書いた人には伝わっているつもりでも、審査員にはその真意が届いていない。 つまり、 「良い内容」=「伝わる内容」ではない、ということです。
この“伝わらない計画書”には、3つの典型的な落とし穴があります。
落とし穴①|自慢話ばかりで“誰のための事業か”が見えない
計画書の中でありがちなのが、「自社の強み」を延々と書いてしまうパターンです。
たとえば、
- 高性能な設備を導入する
- 独自技術を持っている
- 他社にはないサービスである
……など。
もちろんアピールは大事です。しかし、それだけでは審査員には届きません。
【審査員の視点】は、「それって誰の役に立つの?」です。
✅ 改善のヒント
- “誰に”“どんな課題を解決するのか”を明確に
- 自社目線ではなく、顧客や社会目線での価値に言い換える
- たとえば:「〇〇町の高齢者の買い物困難を解消するため、移動販売車を導入」など
落とし穴②|審査員の評価ポイントを完全に外している
補助金申請は、“やりたいことを書く場”ではなく、“評価される項目に沿ってアピールする場”です。
公募要領に書かれている審査項目(例:有効性、実現可能性、波及効果など)を無視してしまうと、どれだけ熱意があっても採択されません。
✅ 改善のヒント
- 各項目ごとに、評価されるポイントを明文化して書く
- 「導入前→導入後の変化」や「実施体制・スケジュール」など、チェックリスト的に記載する
- 他人に見せる文章であることを忘れず、構造と根拠をセットに
落とし穴③|補助金の“その先”の未来像が書かれていない
計画書の多くは、「設備を導入します」「新サービスを始めます」までで終わってしまいがち。
しかし、審査員が見ているのは、その先——つまり、 「補助金を活用した結果、どんな未来が広がるのか?」です。
たとえば:
- 月商がどれくらい増加見込みなのか
- 顧客数や雇用数がどう変化するか
- 地域社会や業界への波及効果があるか
✅ 改善のヒント
- 数字で語れる成果目標を入れる(売上、集客、満足度など)
- ビフォーアフターをセットで記述
- 「補助金があればやる」ではなく「やるべきことを補助金で加速する」姿勢を伝える
補助金申請は“表現”次第で結果が変わる
補助金の世界は、“内容の良さ”と“書き方の巧さ”がセットで評価される世界です。
だからこそ、今回紹介したような、
- 抽象表現を数字に言い換える
- 主張を課題解決視点に変える
- 自社目線を利用者視点に切り替える といった工夫が、結果に大きく影響します。
YouTubeで動画解説しています!
今回のテーマは、以下のYouTube動画で実例付きで詳しく解説しています。
▶【“よく書けた”と思った計画書が、なぜ落ちるのか?3つの盲点】 https://youtu.be/yzIyMR746ew
動画では一言一句、丁寧に説明していますので、 計画書を書いている最中の方、次回こそ通したい方は、ぜひご覧ください!
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