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認定経営革新等支援機関(中小企業庁)

補助金事業計画書、AIは「味方」か「敵」か?|行政書士阿部総合事務所

October 24, 2025
約 8 分

LDAMの補助金支援は「枠の当て込み×三点連結」で、申請を
“構想→証拠→回収線”
に接続します。

(枠の当て込み=申請類型の仮置き/三点連結=仕様・見積・KPIを一直線で結ぶ見せ方)

最適枠に仮置き 仕様→相見積→採用理由 KPIと回収線を数値化 体制・スケジュールで担保

この順で設計します

  1. 枠の当て込み(対象・補助率・要件を確定)
  2. 三点連結(仕様→相見積→採用理由→KPI/回収線)
  3. 体制・工程・リスクの補強(実行設計→提出)

サービス概要

補助金申請サポート

新事業進出補助金・ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、創業助成金など、御社の経営改善・業績向上実現の視点から最適な補助金助成金を提案。事業計画立案から申請書類作成、採択後フォローまで対応します。オリジナルサービスも活用し、他にはない支援を実行しています。

  LDAM補助金活用診断
(LinkDrive by Abe Method)

カスタマイズしたAIと専門家の知見を融合した独自フレームワーク「AI経営支援型・補助金ナビ&コンサルティングサービス」。自社にとって正しい判断を導き、具体的な戦略の提案をオンライン診断でレポート化します。

創業・起業支援、セミナー講師

ビジネスアイデア構築から事業計画書策定、資金調達(創業融資や創業助成金等)、人材育成、会社設立・許認可取得までトータルサポート。関連士業など万全の支援体制で安心して創業できます。

ビザ・在留資格手続き

ビザ(在留資格)の取得(経営管理、技人国等)・変更・更新取次手続き等、出入国在留管理町認定取次行政書士として法令に則った申請をサポートします。外国人労働者を雇用する企業のコンサルティングも行なっています。


──採択を勝ち取るためのAI活用術と「自分自身から出た言葉」の重要性

はじめに

補助金の事業計画書を作成する――多くの小規模事業者にとって、頭を悩ませる作業です。特に、小規模事業者持続化補助金(以下「持続化補助金」)のように「販路開拓」「業務効率化」「経営計画」の要素が問われる制度では、自社の強みをどう語り、取り組み内容をどう明確にするか、迷いが生まれやすいでしょう。

2025年に入ってから明らかに変化を感じますが、生成AIを活用して事業計画書を作成する事業者も格段に増えた印象です。

ここで重要なのは「AIを使えばよい」という単純な発想ではありません。AIを“ツール”として活用しながらも、申請する事業者自身の視点・経験・想いを反映させた事業計画書でなければ、審査員である読み手の“心”を動かすことはできないのです。

今回の「行政書士阿部隆昭ブログ」では、なぜ“自分の言葉”が必要なのか、AIはどこまで役立つか、そしてどう活用すれば効果的かを整理していきます。


1.AIが活用できる範囲とそのメリット

まずは、AIを使うこと自体のメリットを整理しておきましょう。AIは、あなたの作業を「拡張」し、「補助」してくれる強力なツールです。

  • 時間短縮: 膨大な公募要領や過去の採択例を手早く整理し、方向性をつかみます。公募要領理解までの時間を大幅に短縮できます。
  • 構成案・草案の生成: 事業計画書の骨格(自社概要→強み→課題→取組→効果予測)をAIに支援させることで、「何を書いたらいいか分からない」状況から脱却できます。
  • 言い回し・体裁の整備: 文章の読みやすさ、論理のつながり、重複表現の解消など、“書く”負荷を軽減します。日本語での表現に不安がある申請者にとっては、文法や表現の誤りを修正し、論理的な文章に整える強力な補助となります。
  • データ・市場背景のサポート: 関連データやトレンドを整理し、文章に裏付けを入れるための情報収集をサポートします。

このように、AIは「書くための助走」「調べるための加速装置」として非常に有効ですよね。


2.しかし“AI任せ”では通らない3つの理由

ただし、AIを使ったからといって「採択可能性」が高まるわけではありません。むしろ、“AI頼み”の書き方が逆効果になる可能性があります。その理由を3つ挙げてみましょう。

(1)読み手に「この会社らしさ」が伝わらない

補助金の審査では、事業者が「自ら考え、自ら動く」意志・主体性が重要視されます。 AIが生成した文章は構文が整いやすい反面、どこか“誰が言っているか分からない”文章になりがちです。特に、AIは補助金文書に頻出する「常套句」(例:地域経済に貢献、顧客満足度を向上など)を多用する傾向があり、審査員はAI特有の定型パターンを見抜きやすいのです。 「この会社だからこの取組をやる」という独自性・説得力が弱ければ、評価で差が出ます。

(2)オリジナリティ・矛盾・浅さが露呈しやすい

AIに書かせた文章は“言葉としては綺麗”ですが、事業者自身が“なぜこの取組を選んだか”という“深み”が薄くなりやすいです。 また、AIによる自動生成は“情報の寄せ集め”になりがちで、書類中に自社の実態と合わない記述浅い仮説が混じると、審査側や後の実績報告時に疑義を招く可能性があります。 AIの力を借りるならば、“自分の言葉・自分の背景・自分のデータ”を入れ込むという作業が不可欠です。

(3)“誰が書いたか”が読み手の信用に直結する

補助金の申請では、記載内容だけでなく“経営理念や創業動機”などもも評価対象になります。 もし「AIに任せました」「テンプレートそのまま」という印象を審査側が持った場合、それ自体がマイナス要因となり、申請者自身の計画に対する信憑性が疑われかねません。


3.では、AIはどう使えばいいか? “拡張”と“補助”の使い方

それでは、ではどうすれば「AIを活用しつつ、自分の言葉で届ける」事業計画書が作れるのでしょうか。実践的なステップを紹介します。

ステップ①:自身の言葉で原料(素材)を用意する

まず、AIを動かす前に、自社の言葉で次の問いに答えてみることをおすすめします。この“素材”が乏しいと、AIから出力される文章が“表面的”になってしまいます。

  • 私の信念: なぜこの事業をやるのか?(私の背景/私の信念)
  • 経営課題: 今、自社が抱えている経営課題は何か?(数値・感覚)
  • 強みと変革: この補助金を使って、どんな取組をしたいか?その取組で何を変えたいか?

ステップ②:AIには“文脈・構成”を任せる

素材が揃ったら、AIに次のような使い方をすると効果的です。

  1. 素材を読み込ませ、構成案(章立て・流れ)を作ってもらう。
  2. 各章ごとに「この素材を文章化して」「ターゲットは審査員」「自社の強みを活かす」といったプロンプト(指示)を明確に入れる。
  3. 出力された草案を“自身の言葉に置き換える/膝を打つ語り口に変える”作業を行う。
  4. 最後に、文章を“自身の経験・エピソード”で肉付けする。「実例」「体験」「そこから学んだこと」を必ず入れましょう。

ステップ③:必ず“読み手視点”でチェックする

AIが出力した文章をそのまま使うのではなく、次の観点で必ずチェックしましょう。

  • 説得力: 審査員が「この申請者ならこの取組をやり抜けそうだ」と感じるか?
  • 論理構造: 強み→課題→取組→成果の流れが論理的か?
  • 具体性: 数値根拠・KPIが具体的か?(定量+定性)
  • 独自性: 自社の言葉・エピソードが十分に入っているか?
  • 体裁: 語尾・体裁が統一されており、読みやすいか?

4.まとめ:AIはあなたの声を「拡張」するツール

補助金申請において、AIは確かに“味方”です。時間を節約し、構成を整え、言葉を磨いてくれます。特に、日本語での表現に不安がある申請者にとっては、論理的で正確な文章に整える強力な補助となります。

ですが、AIはあなたの声・あなたの経験・あなたの意志を代弁してくれるわけではありません。

持続化補助金で『この会社だからこの事業をやる』『この取組でこのように変わる』という説得力を届けるためには、“自分の言葉”が不可欠です。

AIは、あなたの考えを拡張し、補助し、整えるツールとして使いましょう。そして、事業計画書には必ず次の要素をあなた自身の言葉で残してください。

  1. あなたの背景・課題・強み
  2. 取組の具体的な流れ・数値根拠
  3. 成果予測・KPI
  4. 誰がいつ何をどう変えるのか

補助金申請は誰かの代わりにはできません。あなた自身が“主体”だからこそ、計画書が生きるのです。ぜひAIを“味方”にしながら、あなたの声を響かせる計画書を完成させてください。

行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭

行政書士阿部総合事務所では、行政書士阿部隆昭の知見を活用したAIによる補助金診断サービス「LDAM/“LinkDrive by Abe method」を提供しています。

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診断に必要な入力項目はたった3つ、所要約3分です。

LDAM 診断のよくある質問

  • 本当に無料ですか?
    はい。診断は完全無料でご利用いただけます。料金が発生することはありません。
  • 診断後に営業連絡は来ませんか?
    追加の営業や勧誘は一切行いませんのでご安心ください。
  • 入力した情報の取り扱いは?
    いただいたデータは匿名化したうえで AI が分析し、個人や企業が特定される形では利用しません。
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【企業名】(正式版は必須)

【正式版は業種】(必須)

【所在地(都道府県)】(正式版は必須)

【従業員数】(正式版は必須)

【補助金申請経験】(正式版は必須)

【申請したことがある補助金名(あれば)】

【現在のお悩み・課題】(正式版は必須・複数選択可)

【補助金を活用して取り組みたい内容】(正式版は必須)


※詳しく書いていただくほど、より精度の高い分析が可能です。以下の観点を参考に、できるだけ具体的にご記入ください。

・何を実施したいのか(サービス内容、導入機器など)・何の目的で実施するのか(課題や目標)・いつ頃、誰が、どのように取り組むのか


【現在の主力商品・サービス】(正式版は必須)


※詳しく書いていただくほど、より精度の高い分析が可能です。御社の代表的な商品やサービスについてご記入ください。

・製品・サービスの概要・特徴や強み・主要な顧客層や販売ルート


【売上の推移・経営課題があれば】(正式版は必須)


※詳しく書いていただくほど、より精度の高い分析が可能です。売上や経営面で感じている変化・課題をご記入ください。

・直近二期の売上金額と利益金額の推移・外部環境の影響(コロナ、物価上昇など)・経営上のボトルネックや悩み


【今後の展望・構想】(正式版は必須)


※詳しく書いていただくほど、より精度の高い分析が可能です。御社が今後目指している方向性や挑戦したいことをご記入ください。

・今後取り組みたい新事業や戦略・市場拡大、海外展開、M&Aなどの構想・連携したい相手や実現したい社会的価値


【取り組み内容の予算(概算)】(正式版は必須)

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・企業名は「企業001X」などの仮名化、所在地は都道府県に限定、商品サービス名は一般名称化に置き換えてAI分析を実行し、実名はLDAM運営管理者のみが復元可能な別システムで安全に保管します。
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行政書士阿部隆昭

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
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