今年度(2024年)の補助金界隈ですが、前年までと比較して賑わっていないという印象。
事業再構築補助金がほぼ終了しているのはまあいいとして、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金についても次回公募が不明。
新登場した、「中小企業省力化投資補助金」は期待感を持って受け入れられているものの、用途が極端に限られている状況。
とある飲食店経営者と省力化補助金の製品カテゴリ内にある「スチームコンベクションオーブン」について話したところ、”よほど大きな企業さんじゃないとこれは使えないでしょ”という感覚らしい。
説明書にあるように、「熟練の料理人が2時間付きっきり」の状態から解放される。つまり、「省力化」に繋がるということを想定しているらしい。
これまでの補助金、特に事業再構築補助金について「問題」が多すぎたことを踏まえて、反作用的に制度設計したのがこの「省力化補助金」だといえると思います。
あえて汎用性を排して、業種も限定し、導入機器も限定していることからもそれは確か。
補助金申請書に対しての審査も格段に工程数が減るでしょう。
機器が決まっていますから、類型化できてしまう。
それだけに、補助金申請をサポートしている側から言うと、腕の振るい甲斐がない、といいますか。
この秋には補助金界隈にも動きがありそうですので、当面はそれを楽しみに待ちましょう。
行政書士阿部隆昭