補助上限額が200万円ということもあって、小規模事業者持続化補助金の中でも「通常枠」ではなくどうせなら「創業枠」で、と考える方も多いようです。
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特に、初めて補助金にトライする方は、”もらえる補助金が多いに越したことはない”と考える傾向が間違いなくあります。
それはむしろ当然のことでもあるのですが。
補助金の性質はといいますと、あくまで事業に必要な要素のうち事業資「金」を「補助」するもの。
当職は、制度趣旨から考える癖がついています。
およそ経営のあらゆる側面(ヒト、モノ、カネに代表される等)には一定のリソースがかかるものですが、その「カネ」の部分を支援する制度が補助金であるといえます。
補助金制度によって、事業にかかる「金」を「補助」はしてくれますが、その事業に必要な労働力等は補助されないので会社の資産から投下することになるのです。
補助金が”もらえる”からといって、利益が取れない事業に労働力や時間を投下することは事業全体からみればマイナスになることも珍しくありません。
その意味いえば、補助金を使わなくても事業をするという決定をした場合に、たまたま補助金そのもののスケジュールと合うのであれば申請をしようと考えるのが正しいです。
「補助金なんて採択されないほうが良かった」という感想を抱く経営者様も一定程度いらっしゃるのですが、この視点を踏まえて当社事業に補助金が必要かどうかを検討することで補助金は最大限に活用できると弊社では考えて支援を行っています。
行政書士阿部隆昭