NPO法人設立を検討されている方の中では大きな改正。
「NPO法人の設立には最低でも4ヶ月かかります」
と説明していたのは法改正前のこと。
NPO法人を作るには、所轄庁の認証という手続きが必要です。
株式会社、合同会社、一般社団法人等の場合には、定款を作成し、法務局で登記をするだけで成立するのとは大きな違い。
上記は、東京都のNPO法人サイトのからの画像の抜粋です。
右側のグレーのチャートの「縦覧」が改正前は1ヶ月間ではなく、2ヶ月間でした。
審査期間も縦覧期間(2ヶ月間)が終わった後、2ヶ月間でしたので、合計で4ヶ月間が必要だったわけです。
NPO法人は、イメージとしても公益性が高く、設立したい方々は多かったのですが、如何せん時間がかかり過ぎ。
株式会社、合同会社、一般社団法人が2週間程度あれば設立できる時代には、機動性の面でNPO法人は大きく劣ります。
ビジネスの視点で社会課題解決を図るという「ソーシャルビジネス」、「コミュニティビジネス」に取り組む起業家の間でも、設立までに時間がかかるという不満がありました。
そういった意味では、期間短縮の改正は大変なインパクトを持ったもの。
資格ビジネスや協会ビジネスの受け皿組織としてもNPO法人は注目を浴びています。
当事務所でも、資格ビジネスを始めたいという方の相談に応じておりますが、皆さん最初に考えるのがNPO法人のようですね。
何れにしても、ご自身の考えるビジネスを長期の視点で考えて適切な組織で始めることが大切ですね。
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭