既に鬼籍に入っているのでもう自分が同じフィールドに行かない限り確認する術はないのですが。
私がまだ生まれたばかりの頃。
父親(母親からすれば旦那)の実家に法事で帰省していたときのこと。
父親は七人兄弟の末っ子、母親は八人姉妹の上から二番目。
双方、親戚が多いこともあり、そのほとんどが近隣に住んでいることもあって、法事は賑やかに呑んで騒いで終わったそうなんですね。
父親の実家は、掘りごたつが中心にある18畳ぐらいの部屋。
引き戸を隔てた隣の部屋が台所になっているわけです。
おじさんおばさん連中は、たくさん呑んで疲れて、一人また一人を寝室に戻っていき、母親はお嫁さんなので一人で洗い物をしていたそうです。
建物が広いし、部屋もたくさん、ーたぶん6部屋ぐらいはあったと思うーあるので、台所に一人ぼっちだったみたいです。
私はちびっこなので、他の部屋に一人で寝かせるわけにもいかず、引き戸を開けっ放しにしてたまに様子を伺いながら洗い物をしていたんですって。
って、書いている自分が既に鳥肌が立ってきているのですが、この話しは正直苦手。母親も生前あまり話したがらなかった。
まあ、洗い物が全部終わって、お台所から居間に戻り、引き戸をしめて、私を寝かしつけてしばらくたったそのとき。
誰もいない台所の蛇口から水がボタっ、ボタッと落ちてきたそうなんですね。
で、まあ普通に台所に戻って、きゅっと閉めてまた居間にもどってしばらくすると。
また、ポタッ、ポタッと落ちている音がしたそうです。
もうそれで母親は怖くなって、小さい自分を抱きしめてガタガタ震えながら居間から離れられずにいたそうです。
中学生の頃まで親と一緒に帰省していたので、私もその家の造りは知っています。
ここに小さい頃の自分が寝ていて、母親があそこにいて、といった情景を思い浮かべるともうホントに怖かった。
理由はよく分かりませんよ、蛇口から落ちる水の。
でも、母親は確信めいて言っていたのは、ご先祖様が見に来たんだと。
法事のときに、皆の様子を見に来たんだと。
今から思えば、まあ、キュッと閉めた蛇口を開けるチカラがご先祖様にあるのかわかりませんが、誰もいない台所の蛇口が自動的に開くわけもなく、それはやっぱりそうなのだろうなと。
戦争で亡くなったご先祖様は、若かりし頃、ー出征のときかなーの写真が額に入れられて鴨居に飾ってありまして。
その方が亡くなったことが直接その下の系列の人間にとって血の承継という意味では関係はないのですが、そうはいっても先代の兄弟なわけですからもちろん大切にしたいご先祖様に間違いはありません。
そういった意味では、自分から見て上の血族はどのような方々だったのかを知っておくことはとても大切だと思います。
いつどこで亡くなったのか?
これは戸籍謄本を取れば書いてあります。もちろん、事実上、わからない場合には書かれませんが、例えば、戦争で亡くなった方の場合には、「フィリピンミンダナオ島で戦死」といった記載がなされます。
日時についても分かっていれば書かれます。
ご先祖様の戸籍を集めて、一覧にしたものが家系図
家系図を見ればご先祖粗様の流れがひと目でわかります。
ご先祖様供養をしてみたい
そういった方々のサポートを行政書士阿部総合事務所では行っています。
この機会に家系図を作ってみたいという方はご相談ください。
解決支援コンサルタント 行政書士阿部隆昭