起業、創業、開業、言葉の意味するところに違いはないと考えています。
つい先日、「3年B組」というタイトルの勉強会を立ち上げました。
3年後のBusinessを考える会です。
創業支援のセミナーでよくお話しするテーマを今回は。
創業とは人生そのもの、と言われたしますが、人生そのものだと考えて創業する場合とそうではない場合の二つのパターンがありますね。
辛い、苦労する、疲れる、ときに大ダメージを負う、などの”マイナス”面も創業にはつきまといます。
ですが、同時に創業したからこそわかる楽しさがあるのは確か。
ということで「創業の楽しさ」というテーマで今回は書いてみます。
創業の楽しさはたくさんありますが、人の関係がダイナミックに変わること、これが楽しいと思っています。
人の関係とはどのようなことかというと、会う人の種類が変ります。
創業すると、社長、経営者、事業家などの決裁権を持っている人と会うことが出来ます。
会社員時代、もちろん業務の種類によっては決裁権者に会うこともあるけれども、実際に会って話をしている決裁権者としては、その組織の従業員の一人として面談しています。
ですが、創業すると、従業員がいない所謂一人社長であろうと経営者であることは変りません。
社長です。
決裁権があります。
決裁権を持っている者同士の話しは楽しいですね。
事業連携もその場で決まります。
事業の展開スピードが早い。
自分が社長なのですが、上席に確認し、とか、社長の決済を取ってから、などということが不要。
事業をダイナミックに動かしているという感覚を味わうことが出来ます。
これは会社勤めをしていてもなかなか味わうことがない感覚。
公的機関からの仕事では、創業まもない経営者と面談する機会が多くあります。
経営者の苦労、とてもよく分かります。
自分も経営者だから。
面談の中で、こう言われることがあります。
「自分も事業を行なっている者と面談をしたい」
と。
創業するだけで社長と対等に話すことができる。
創業をしていると会う人の種類がダイナミックに変ります。
去年よく会ってミーティングしていた方とは全く会っていない、などは普通にあります。
事業の進捗によっては、会う人、会いたい人、がダイナミックに変わるのは楽しいなあと思うのです。
これも会社勤めをしていたら体験できない。
もちろん配属先変更や営業エリアの変更などで関わる人が変わることはあると思いますが、決定的に違うのは、自分で決めることが出来るという点。
これが決定的に違う。
創業すると、会う人、会いたい人を自分で決めることが出来る!
人とは人との出逢いでしか変りません。
誰と会うか、誰と一緒にいるか、で人は変ります。
それを自分で決めることが出来る。
なんて素晴らしいことだろう。
自分という”小さな船”の存在を確認し、その舵を取り戻すのが創業。
小さな船の船頭さんであるという事実でさえ、意識しないと忘れてしまいますよね。
創業すればそれが常に自分と共に実感を伴って握持出来る。
行政書士阿部隆昭