新規プロジェクトの立ち上げの方法で相談を受けることが多くなりました。
「こういうことをしたいのだけれどどうしたらいいのか?」
私がヒアリングするときには三つほど注意して確認します。
1、報酬は誰がどのタイミングでどれだけ取るのか?
プロジェクトに関わる人が多いほど注意が必要です。
「事業」として取り組む以上、ボランティアで終わるのをヨシとする場合はほとんどありません。
報酬の原資の総量はいくらなの?
プロジェクトに関わる誰が報酬をもらうの?
報酬をもらう予定のそれ誰かはどのタイミングで報酬請求するの?
といったことを確認します。
2、手続き的に問題ないのか?
イケイケどんどん型のプロジェクトに欠けているのが実行プロセス。
そもそも手続き的に実行できるのか?
この視点が欠けているコンサルタントはとても多い。
分かるけど、それって実現できるの?
といった質問をすることがよくあります。
手続きなんて所詮手続きだから誰がやっても同じ。なんとかなるでしょう。
物の道理が分かっている人が手続きを検討しなければ意味がありませんし、そうでない場合にはなんとかなるはなんともならないです。
手続き面を軽視した結果、そのプロジェクトに投入した時間が全てムダになることも普通にあります。
コンセプトは素晴らしい、だけれども、現在の日本ではそもそも実現可能性がない。
といった事態は避けなければなりません。
3、そのプロジェクトの目的は何か?
プロジェクトを進める上で障害、壁がたくさん現れてきます。
その壁は目的達成のために乗り越えるべきものなのか?
そのときに目的の確認が必要です。
例えば、ある方の人生を掛けた取り組みがそのプロジェクトだったとしましょう。
そのプロジェクトが陽の目をみることになった暁には社会から多大な共感を集めることができる。
この場合は、どれほど高く厚い壁でも乗り換え、破壊し、前に進みたいですよね。
ですが。
例えば、報酬が目的である場合。
その対価としての報酬とその壁を乗り換える負担を較べた場合に、明らかに負担が多い場合には、そもそもそんなプロジェクトは進めずに別のプロジェクトを考える必要があります。
それほどの労力をつぎ込んでも儲けにならないのであればサッサと止めたほうがいい。
新規プロジェクトのセカンドオピニオンもお受けしています。
行政書士阿部隆昭