私のような行政書士などの士業や、コンサルタントやカメラマンなどのフリーランスの方々で、自分のビジネスを表現する肩書を持ちたいという欲求があることは知っています。
実際にいらっしゃると困るので、例を挙げることが難しいのですが。
旅行が好きな行政書士だったら、「旅行」と「行政書士」とを組み合わせた肩書。
将棋が好きなカメラマンであれば、「将棋」と「行政書士」を組み合わせるなど。
趣味プラス本業の肩書がなぜダサく感じるかというとですね。
確かに、自分は気持ちいいと思うんですよね。私にも経験があるから分かるのですが、組み合わせのゴロも良かったりすると、”上手いこと言った”みたいな感覚ですね。
で、実際に他人から見たときの、「趣味プラス本業」の肩書って。
だから何?
という感想しか持たれないのが普通です。
それが何なの?
と。
肩書を付けるということは、少なからずその肩書が本業に役立ってくれればいいなと思っているはず。
いわゆるセルフブランディングの一つですね。
行政書士などの士業も、コンサルも、カメラマンも腐るほどいますから(←実際にお客様ではなない他人からそう言われたことがあります。)。
腐るほどいる同業者の中で埋没しないように、少しでも特徴を出すようにするのは、仕方がない。
お客様から選んで頂くためには必要なことです。
ですが、そのときに「趣味プラス本業」の肩書はダサいなあと私は思っているのでやらないし、お客様から見たら、”だから何?”と思われるのも知っておいたほうがいいと思います。
じゃあ、どうすればダサくないと思っているの?と言われそうですが。
もちろん、本業に関連性のあるプラスワンを付けるべきだと思っています。
私の場合は、「地域の高齢者支援に取り組む行政書士」という肩書を使って業務を説明することもあります。
行政書士という本業と「地域の高齢者支援」が業務的にも関連性が強いので気に入ってはいます。
例えばこれが、「トライアスロン大好き行政書士」とか、「カフェ好き行政書士」とか、「サンドウィッチマンファンの行政書士」とか、いつもGパン履いているから「Gパン行政書士」とか、もう恥ずかしくて名乗ることが出来ません。
士業やコンサルなどのフリーランスが特色を打ち出すのはとても大切だと思いますが、「趣味プラス本業」は止めておいたほうがいいですね。
解決支援コンサルタント 行政書士阿部隆昭