専門業務は一つであるべきなのか?
ここのところ考えていることの一つ。
特にコンサルタントや士業は一度は考えることがあるんじゃないかな。
自分の業務はどこに向かっていけばよいのかということを。
一つに絞れ!
っていうことを言われることが多いし、私もそうだなあと思っています。
ですが、そこで言う「一つ」の意味がよくわからない、正直。
行政書士阿部総合事務所のメインの業務は、相続関連業務を行う「高齢者支援」、契約書作成や法人設立業務を行う「企業支援」、ビザ申請を行う「外国人支援」の3つ。
「高齢者」、「企業」、「外国人」の3つからさらに絞り込んでいったほうがいいのかが悩ましいところです。
なぜかといいますと。
自分の中では、高齢者、企業、外国人の3つは相互に関連していて一つだから。
業務を絞るときによく言われるのが飲食店の例え。
豚骨ラーメンを食べたいと思ったら、豚骨ラーメン専門店を探すし、
鮨を食べたいのなら寿司屋に入る。
ラーメンも唐揚げもカレーもあるレストランには客は入らない。
いくらそのレストランが、ラーメンも専門、唐揚げも専門、カレーも専門と謳っていたとしてもです。
だから業務は一つに絞った方が良いと。
難しいのは、士業の場合、飲食店のソレとは違うということ。
「高齢者」を例に挙げると。
高齢者の中でもシニア起業をされる方がいらっしゃる。
「会社を作って社会貢献をしたい」という高齢者に対して、”うちは会社設立業務はやっていないので他に行って下さい”というのが専門職として正しい在り方なのかと思うわけです。
「外国人」も同じ。ビザ申請のケースでも、日本で会社を作ってビザを取得するというケースもあるのですね。「経営管理ビザ」という在留資格です。経営管理ビザの申請では、会社設立業務のことはもちろん、株式や会社の機関構成などの会社法の知識が不可欠。ここでも実は相互に関連しているのです。
「企業」をみてみると、「外国人」社員を雇用する場面ではビザ申請が必要になりますし、外国人向けの雇用契約書についての知識も必要。
「高齢者」も「外国人」も「企業」も相互に関連しているし、そのどれもを得意分野として常に知識をアップデートしたほうが良いのは間違いありません。
ただですね。
それを私が思っていただけではダメなんですよね。
お客さまに行政書士阿部総合事務所を利用して頂いてなんぼの世界。
会社を作りたいときには、「会社設立専門行政書士」
遺言書を作りたいときには、「相続専門行政書士」
ビザ申請の依頼をしたいときには、「ビザ専門行政書士」
といったような選び方をされるようであれば、選ばれてなんぼの行政書士もそれに合わせないとダメということなのでしょう。
私、行政書士阿部隆昭は、その辺に居る●●専門行政書士よりは余程専門的に支援出来るよと自分だけで思っていただけではダメなので、いかにそれをお客さまに伝わるように工夫をしたいと思っています。
ようするに「打ち出し方」なんですよね。
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭