「早い、早いよね、63で死ぬのは早いよね」
と言われることも多かったのですが、今日改めてお墓を眺めていると、63歳はおろかもっともっと若くして死んでしまっている人は実に多い。
63って長生きした方じゃないか。
来年の三月で母親が死んでから丸十年。
早いですよね、本当にあっという間。
生きてれば73歳かあ、と今日、墓前で思った。
73歳で元気にしている人、たくさんいるのにね。
と、思うと、やっぱり63歳で死ぬのは早いなあ。
病気や事故、いろんな理由で人は死んでしまうけれども、そう考えたとき、一日を大切に生きなきゃなあって思いますよね。
でも、意外に出来ていなかったりしませんか?
そう思っても、いつもと同じ日常を過ごしたり、明らかに無駄な時間を過ごしてみたり。
これって、なんでなんでしょうかね。
この秘密を解き明かさない限り、ぼくらはいつも何かに感動し涙し明日から頑張ることを誓い、しかし、何も行動が変わらず、結果、人生が一ミリも進まず、後悔の明日を送る。
おそらく。
やることを細かく細かく、達成できるほどに細切れにし、それを一つずつ越えていく以外にないと思う。
なりたい自分、在りたい自分、というのが誰にでもあったとして。
そこに至るためにすることがおおよそ見当がついているとして。
ここまでは同じなんだと思うのです、たぶん。
その次に、細かい手続きにどれだけ落とし込むことができるか。
たかが手続きと思うかもしれないけれど、手続きを少しづつ進めることそれだけが、思い描いた現実に近づく道。
例えば、自分のホームページがあったらいいな、と思ったとき。
思っても、思っても、ホームページは出来ないです。
手を動かして手続きに落とし込まないとホームページは出来ないです。
そのときにですよ、一気にやろうと思ったら絶対にダメ。
ゴールに近づかない自分に必要以上に落胆し、少しでも歯車を進めた自分の素晴らしさに気づくことさえしなくなってしまう。
ホームページを作るための全体像を把握し、そのためのステップを細分化し、着実にクリアしていく。
今日は、アカウント取るだけはやろう。
今日は、ホームページに載せる画像を選ぼう。
今日は、サービスの価格を決めてみよう。
今日は、今日は、今日は、と少しづつ進んでいくと、ほら、一週間後には形になっている。
ホームページが出来たらいいな、と思い続けた一週間と、手続きに落とし込んで着実に実行してきた一週間とは、結果が全く違う。
人生の歯車は確実に前に進んでいくし、ぼくらは必要以上に落胆する必要もない。
さて、そのときにですね、「全体像を把握すること」、「手続きを細分化すること」、この二つだけは自分だけで考えるよりも、他人のアドバイスを得たほうがいいと考えています。
実は、創業支援業務として他の事業者の事業計画書のアドバイスをしている中で、自分にはそういったアドバイスが出来るのではないかと気付き始めていたところです。
この業界は今年で20年目になります。
前職で様々なことを経験させてもらったおかげで、俯瞰で視ることが出来、その事業者のゴールイメージから手続きに落とし込む術を身につけました。
これを創業支援の業務の中で生かすべく、今、別組織の立ち上げの準備を進めているところです。
私の場合、行政書士としてのポジショニングが正直、嫌でして。
そうではない自分で在るにはどうしたらよいのだろうと考えても考えても、やはり考えただけでは在りたい自分を手に入ることはなかったです。
もちろん自分だけの力ではありません。
人とのご縁の大切さも実感しています。
だけど、自分で手続きに落とし込み、少しづつ歯車を前に進ませない限りは、人生は変わりません、絶対に。
”泣くのが嫌なら、さあ歩け”