仕事の速さはテンポで決まると思っていて。
それは、自分自身での場合、他の誰かと組んでの場合、どちらにでも当てはまる。
テンポ、だとイメージがわかない場合には、リズムでもよいし、波長でもよいですね。
「あの人とは、波長が合う、合わない」の波長です」
事例を出した方が分かりやすいですね。
相手側と協調して進める仕事があったとしましょう。
何かのプロジェクトを動かすときや、依頼を受けた仕事だけれども依頼元の協力が必須の場合など。
プロジェクトを進めるうえで疑問・質問などを相手側に照会したときに、その疑問質問がテンポ良く返ってくる場合があります。
仕事がやりやすい。
次のステップに進ませやすい。
だけれども。
その疑問質問の照会に対する返答が48時間も来ないなどの場合には、その間、仕事が全く進まないわけです。
そこでまず、仕事が遅れるのが一つ。
実はそれだけに留まらないのですね。
常にその一つの仕事だけに取り掛かっているわけでは普通はないですよね。
いくつもの仕事が同時並行的に流れている。
その中で、疑問質問に対する答えが得られずストップしている仕事は、他の仕事にとって変わられる。
考えている自分の頭の中で、です。
全ての案件が、同じレベル感で準備をするのは不可能です。
「投げていた質問の回答がようやく来たけど、そういえばあの仕事どうなっていたかな?!」
ということ、ありませんか?
それです。
テンポが合わないので、都度、思考がゼロスタートに近い状態に戻るのです。
これが仕事を遅らせる最大の原因。
それを避けるためにタスク管理アプリケーションなどを活用して進捗管理をしているわけですよね。
しかし、タスク管理アプリといっても、仕事を本質的に早めることは出来ません。
なぜなら、タスク管理アプリケーションで管理するのは自分(自社)だからです。
依頼元、相手方のタスクは当然ながら管理はされません。
WEBシステムを活用し、それらを共有しても結論は同じです。
馬を水飲み場に連れていくことは出来ますが、水を飲ませることは出来ません。
タスク管理で、相手方に疑問質問の返答を促すことは出来ますが、それの返答をすることは出来ません。
相手の問題だからです。
相手方の課題に自分は踏み込むことが出来ません。
さて、どうするか?
快適に仕事を進めるにはどうするか?
これを意識すると自動的に仕事のクオリティが高まります。
テンポが合う相手と仕事をすること。
仕事をしていても気持ちがいいですね、テンポが合うと。
もちろん、テンポが合う相手と仕事をしてばかりなんて出来ません。
ですが、”なんだかこの仕事やってても楽しくない”、”今回の仕事はうまく進まない”と感じたときの答えを自分なりに用意しておくのは大切です。
自分自身の努力では解決するものではない、と知るだけでイライラしません。
もちろん、仕事を受ける際、プロジェクトを始める際に、これらを共通認識としておくことも大切です。
行政書士阿部隆昭