ご縁とは不思議なもので。
その縁が、縁であったかどうかがその瞬間に分からないときもある。
残念な事例。
補助金を契機に知り合うことになり、補助金だけではなく、事業そのものをコンサルティング的に関わった事業者があった。
マンパワー不足、人材育成がうまく機能していないなど、諸所の問題を抱えている一方、経営者のスキル・経験は事業競争力が高い。
だけれども、実行する踏ん切りがつかない。
三度ぐらいお会いしただろうか。
以前関わったコンサルタントの方の言うとおりにしたところ、成果が出なかった。
以前関わったコンサルタントの単価はこうだった。
過去の誤った選択を基準として、現在、これからの戦略を決めるというのだから、なるほどと思ったものだ。
そういうこともあるのか、と。
そして、当所のコンサルティングを採用しないという決断が、ある専門家からの「高い」というサジェストによるらしいことも後々わかった。
何をもって、「高い」というのか、なんてことをお伝えする気もそもそもない。
ご縁のものだから。
もちろん、説明は、時間を費用を投入して十二分に行なっている。
コンサルティング契約前ではあるものの、事業を進めるうえでの知恵はふんだんに提供した。
けれども、当所としてはコンサルティングでは関わらなかった企業。
もちろん、支援した補助金は採択された。
たまたま同種の事業家と話す機会があり、あ、そういえば、あの会社どうなっただろう、とURLを叩いてみたが。
恐ろしいことにほぼ何も変わっていなかった。
WEB系のコンサルタントが関与しているはずだけれども、業績向上に繋がるような改善は見られなかった。
残念だなあ。
良いモノ持ってたのになあ。
関わる人によって、絵姿が違う。
ということさえ、先方は知ることがない。
とはいえ、求められていないことをサービスとして提供することは間違っているので静観するしかない。
というか、静観もすることがない。
今回確認して、あーそうだったのか、と思って終わり。
もうURLを叩くこともない。
また、時間とお金を無駄にしてしまった。
結局やらない人を支援しても意味がないことはわかっているのだけれども、ついね。
気をつけよう。
行政書士阿部隆昭