一見、何を言っているのかと思われるかもしれません。
コンサルタントという職業には分野がありまして。
全方位をカバーしているコンサルタントは存在しません。
マーケティングのコンサルタントだったり、経営のコンサルタントなど。
逆に全方位にコンサルティングを提供します、というのでは、誰にもコンサルティングをしていないこととも同じ意味になります。
コンサルティングなのですから、ある程度、コアな経験や知識を持っていて、それを欲している層に提供するからこそコンサルティングというお仕事が成り立つわけです。
コンサルタントがコンサルティングを受けるときには、自身のコンサルティングの常識を押し付けないこと
業務をうまく進めるためには、必須のアクションです。
というのも、コンサルティング業務は、その方法も範囲も目標値も、何もかもコンサルタントの業務方針、業務の性質によって異なります。
なので、
「私のコンサルティングの方法では、●●すると思っていたのですが」
という考え方はそもそも成り立ちません。
コンサルタント100人いれば、100の方法があるからです。
逆に、そういった考え方に行き着いてしまうと、コンサルタント失格の烙印を押される可能性があります。
なぜなら、コンサルティングという業務の本質が分かっていないから。
専門士業についても、同様のことが言えます。
弊所では、専門士業からの補助金申請代行業務は受任しないこととしています。
「専門士業」というのは、社労士、税理士、などと最後に「士」が付く仕事をしている業種のこと。
あるキッカケがあって専門士業からのコンサルティング業務や申請書作成を受任することは、弊所が取り組む仕事ではないと考えました。
それは弊所の経営理念とも関連しています。
弊所の知見を欲している人たちの支援をすることで、その方々の業績向上なり求めていた結果に近くことが出来るサービスを提供することを理念としています。
「やれば自分で出来るけれども」
と考えている方は、弊所で支援しなくても、ご自身でやればよろしい。
今回、コンサルタントからのコンサルティングは受任しないこととしました。
親しい知人関係からの受任も控えます。
コンサルタントの方が、他の事業者にコンサルティングを依頼する際は、自身のコンサルティングを手法を”全忘れ”しなければ思い描いたように進みませんし、受任者・委任者双方共に不幸な結果となります。
仕事は、気持ちよくしたいもの。
行政書士阿部隆昭