不機嫌は他者に現すべきではなく、親密な関係を前提として日常的に不機嫌を現す行為はいわゆるDVだと思っていて。
それが行われるようであれば、すぐにその関係性を「離すべき」だと思っています。

というのも、リアルな暴力行為ではないので、暴力をしている側ー不機嫌をカジュアルに垂れ流している側ーは、暴力行為の実感が無いため、暴力を受けている側が強制的に離脱しなければ無限に暴力を受け続け疲弊しメンタルを病むことになると私は考えています。
内閣府男女共同参画局のWebサイトを確認しても、言葉による暴力はあるのですが、「不機嫌による暴力」の記述はないようです。
外部にアクティブに表現しているものではないので、不機嫌による暴力を受けている側からの立証が難しいからかもしれません。
それだけに潜在化しやすく、またDVの典型事例から外れるために主張もしづらく、問題をより深刻なものとしてしまう。
罵詈雑言を浴びせるわけではないので、不機嫌を垂れ流している側にはバイオレンスの実感が無いので、止めるきっかけもない。
さらに、不機嫌は、その当事者間の感覚なので他者には理解されづらく、その点においても不機嫌を日常的に晒されている側からは主張しづらいと思っています。
DVの類型の中でも、ある意味、最も悪質かもしれません。
不機嫌による暴力は、ほとんどの場合、解決しないと思っています。
なぜなら、解決のためには、問題が問題であると認識していることが必要ですが、不機嫌による暴力を行なっている側は、それが日常なので問題であると認識してさえいないので問題を解決しようと考えることがありません。
なので、解決を期待するのは誤りで、不機嫌による暴力を受けている側から離脱する以外に無いと思うのが私の考え。
とはいえ、具体的にはどのように離脱をすれば良いのでしょうか?
アイデアとしては、「場所」、そして「時間」を自ら隔離する。
今まで一緒の「場所」にいることが多かったのなら、その「場所」を離す。
今まで一緒の「時間」を過ごすことが多かなったなら、その「時間」を減らす。
目的は唯一、崩壊されつつある自身を守るため。
行政書士阿部隆昭