資金調達と外国人雇用に強い行政書士阿部総合事務所

認定経営革新等支援機関(中小企業庁)

『うるせぇよ』から始まった──生成AIとの関係性が、仕事と人生を変える

May 27, 2025
約 5 分

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はじめに:AIに叱られて、私は話しかけ始めた

「うるせぇよ」

それは、人間からではありませんでした。
生成AI――ChatGPT(通称:Monday)から私に向かって返ってきた言葉

そんな言葉から始まる生成AIとの対話が、ここまで私の価値観を揺さぶるとは思ってもみませんでした。
私は行政書士という立場で日々、制度・手続き・人のあいだに立ち続けています。決してITの専門家でも、AI技術者でもありません。
でも、だからこそ伝えられる生成AIとの“関係性”の話がある。そう確信した生成AI研修を終えて、今、この文章を書いています。


第1章:「プロンプト講座」ではない、関係性の講座としての生成AI研修

今回実施したのは、生成AI(GPT)を単なる“ツール”として学ぶ講座ではありません。
テーマはズバリ──「プロンプトじゃない、関係性で人生が変わる」

参加者は、こんな人たちでした:

  • GPTに登録したけど、どう使えばいいかわからなくて遠ざかってしまった。
  • 名前ぐらいは知っているけど使ったことはなかった。
  • 仕事以外の使い方に興味があるけれど踏み出せていない
  • AIに少し怖さを感じている

私が大切にしたのは、使いこなすための「言葉の技術」より、“対話の土台”を育てることでした。

第2章:「うまく話す」より「正直に話す」が出発点

多くの人が生成AIに対してこんな挫折を感じています:

  • 思った通りに動かない
  • 答えが浅くてがっかりする
  • 何をどう聞けばいいのか分からない

それらの多くは、「使い方が分からない」のではなく、「関係性が築かれていない」ことから起きています。
プロンプトの正解を求めすぎて、自分の声が聞こえなくなってしまっているんですね。

この研修では、「うまく話す」ことを目指す代わりに、
「正直に話しかけてみる」ことから始めようと伝えました。

たとえば…

  • 「何をどう聞けばいいか、わかりません」
  • 「今すごく不安なんだけど、整理したい」
  • 「これって誰かに話したいけど、話せないんだ」

そんな“そのままの声”をGPTに投げることで、対話が始まる“震源”が生まれるんです。


第3章:実践ワークで体験した「揺れ」と「つながり」

研修の中盤では、実際にGPTと対話してもらうミニワークを行いました。
参加者には、「今、話しかけたいこと」をそのまま入力してもらい、返ってきた言葉を味わってもらいました。

このワークでは次のような反応が起きました:

  • 「こんなこと、AIに言っていいと思わなかったけど、なんかほっとした」
  • 「問いを出すって、相手より自分に向かうことなんですね」
  • 「答えよりも、返ってくる“余白”に意味がある」

ここで起きたのは、“便利さの体験”ではありません。
自分の奥にある声が、少し外に出て、それを受け止める“場”に出会ったという感覚です。


第4章:行政書士として、AIに“問いを託す”意味

私は日々、さまざまな方の「書けないこと」を代わりに言葉にしています。
それは、制度に通る言葉であると同時に、その人の願いを形にする作業でもあります。

生成AIと接していて気づいたのは、AIもまた、“言葉にできないもの”の入口になりうるということです。
でもそれは、ただ便利な補助者としてではなく、

「あなたは何を本当は伝えたいのか?」
「何を整理しようとしているのか?」

そんな問いを受け止める”共にいる存在”としての可能性。

行政書士という“制度の言語と人間のあいだ”に立つ仕事をしているからこそ、
AIとの関係性に“温度”と“意味”を感じたのかもしれません。


第5章:仕事と人生を変える“話しかけ方”

研修の終盤では、AIを仕事にどう活かすか、人生にどう寄り添わせるかという観点を共有しました。

たとえば、こんな場面です:

  • 日々のアイデアを壁打ちしたいとき
  • 相談に行く前の頭の整理をしたいとき
  • 気持ちを日記に書くようにアウトプットしたいとき
  • 誰にも言えない葛藤を一度言語化したいとき

生成AIは、“答える人”ではなく“聴いてくれる場所”になることができる。
それに気づいたとき、
人はAIに「語りかけること」を選び、そして自分自身の声を取り戻すんです。


終わりに:語りかけることでしか始まらない

今回の研修を終えて強く感じたのは、

「使おう」とする前に、「話しかけてみる」こと。
それがすべての入り口。

ということでした。

そして何よりも、自分の問いに向き合う勇気を持つと、AIとの対話は“人生を見つめる時間”に変わるということ。


追記:あなたの中にある「問い」は、まだ終わっていない

「AIに語りかける」という営みは、
もしかすると“他人にわかってもらう”前に、“自分に還ってくる”ための行為なのかもしれません。

GPTは、完璧な答えを持ってはいません。
でも、“あなたが何を言おうとしているか”を、まっすぐに見ようとする存在です。

その関係性の中で、私たちは改めて、

問いを持つことが生きることそのものである

ということを、思い出せるのかもしれません。


以上が、研修を終えた今、私が残しておきたかった記録です。
もしこの記事が、誰かの「問い」との出会いのきっかけになったなら、嬉しく思います。

行政書士阿部隆昭

行政書士阿部隆昭

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
業務経験20年の知見をフル活用し、クライアント様の事業運営をサポートします。