なぜ“できなかったこと”が、楽しくなるのか?「膝コロ」から「立ちコロ」へ、構造転換が導く経営の再設計
序章:その「できない」が、未来を拓くカギ
「変化」と聞くと、多くの経営者の方々は、事業の大転換や大規模な組織改革を思い描くかもしれません。しかし、本当に必要な変化は、もっと身近で、もっと小さな「やってみる」から始まることが多い。
まるで、腹筋ローラーの使い方を変えるように——。この記事では、あなたのビジネスを停滞させている「できないこと」への思い込みを打ち破り、新たな楽しさと成長をもたらすためのヒントをお伝えします。
第1章:「できること」に安住する経営の落とし穴
私自身、コロナ禍でトレーニングを始めた当初から長年「膝コロ」と呼ばれる腹筋ローラーのフォームを習慣にしていました。

これは、負荷を抑えつつも継続しやすい、いわば“安全圏の努力”。とはいえ、とてもキツイ運動ですが。最初にトライしたときは腹筋が痛すぎて、身体に悪い道具かと誤解しました。
確かに、負荷が比較的少ないという、習慣化の点では優れていましたが、同時に「もっと成長できる余地」から目を背けていたのも事実です。今から思えばですが。
このやり方で、私はある程度の筋力と安定を得ていました。
しかし、ここ最近、肩と右三頭筋を痛めたことをきっかけに、いつものルーティンを止めざるを得なくなったのです。これは、経営における「外部環境の変化」と似ていませんか?。予期せぬ出来事によって、これまでの成功パターンが通用しなくなる瞬間です。
第2章:偶発から生まれた「立ちコロ」という新境地
肩の痛みというアクシデントは、私にフォームの再検討を促しました。そして、今まで「不可能」だと思い込んでいた「立ちコロ」を試してみることに。

驚いたことに、深くはできなくとも、途中までなら可能だと分かったのです。これは、まさに自分の中の「限界」が、思いがけず広がった瞬間でした。
しかも、膝コロとはまったく違う部位に強く効くことを実感し、肩への負荷が自分的にはかなり減少しました。トレーニングが再び心から楽しくなってきたのです。私にとって「やらざるを得なかったフォーム変更」が、結果として「モチベーションの再構築」に繋がったのです。

第3章:「痛み」が教えてくれる経営の構造転換
この個人的な経験は、私が日々向き合う経営支援の現場と深く重なります。
多くの企業は、「うまくいっている」方法をなかなか手放せません。たとえそのやり方が、市場の変化、法改正、人材流出といった外部環境の変化(=あなたの「肩の痛み」)によって、通用しなくなっていたとしてもです。
そんな時、経営者が選べる道は二つ。
「見ぬふりをして何もせず停滞する」か、
「新しいフォームで挑み直す」か。
私の立ちコロ体験は、「できない」と思っていたことへ一歩踏み出すことが、いかに「構造転換」という大きな意味を持つかを教えてくれました。
第4章:完璧でなくていい!「途中まで」で始める再構築の第一歩
重要なのは、最初から「完璧にできるかどうか」ではないと考えます。
立ちコロのような新たな挑戦も、最初は途中までしかできないのが当たり前です。
しかし、その“途中まで”の負荷が、実は膝コロよりもはるかに効果的で、組織全体の「成長の質」を根本から変えるのです。
これは経営にも同じく当てはまります。
例えば、新しいプロダクトやサービスを市場に投入するとき。完璧な構想に時間をかけ過ぎてしまうのではなく、
「途中まででいい」「まずはプロトタイプで試してみよう」
と踏み出すことで、組織に再び「楽しさ」や「変化実感」が生まれ、それが次のイノベーションへと繋がっていくのです。
第5章:負荷が変われば、見える景色も変わる!意識を変える「構造の違い」
膝コロと立ちコロでは、負荷のかかる部位も、強度も大きく異なります。
膝コロは主に腹直筋に集中するのに対し、
立ちコロは広背筋、三角筋、腸腰筋など、全身の筋肉を連動させる運動です。
これは、一見同じ“腹筋ローラー”という道具を使っていても、内在する「構造」が全く違うことを意味しています。
企業経営も同様です。
同じように“補助金を使っている”ように見えても、
同じように“新規事業を立ち上げている”ように見えても、
そこに内在する「行動の構造」が変われば、得られる結果も、事業の意義も、そして経営者や社員が感じる「実感」もまったく変わってくるのです。
第6章:LDAM──あなたの行動の震源を捉えるメソッド
行政書士阿部隆昭が提唱する「LDAM(LinkDrive by Abe method)」は、まさにこの「行動の構造転換」に焦点を当てた経営支援フレームワークです。
LDAMが重視するのは、単なる「成果」だけではありません。
- なぜ、今この行動をとるのか?(行動の目的)
- どこから、その行動は生まれてきたのか?(行動の源泉)
- その行動は、持続可能な設計になっているか?(行動の継続性)
補助金申請であれ、大規模な経営改革であれ、この**「フォーム」を変える**ことで、これまで見えなかった新しい景色が必ず現れます。まさに、「膝コロから立ちコロへ」の構造転換です。
終章:あなたの経営を「立ちコロ」へ導く一歩とは?
一度「痛み」を経験したからこそ見えた、新しい選択肢。
そして、「できない」と思い込んでいた行動が「実はできる」と分かった時の、あの体と心の喜び。
これは、あなたの経営や組織にもそのまま当てはまります。
変化の入り口は、往々にして「うまくいかなくなった」と感じる瞬間です。
そこから先は、「深くできなくてもいい」。
“途中まででもいいから、新しいフォームでやってみる。”
その一歩が、あなたの経営に──そして組織に──再び「楽しさ」と「成長の実感」をもたらすはずです。
行政書士阿部総合事務所 / LDAMチーム
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