資金調達と外国人雇用に強い行政書士阿部総合事務所

認定経営革新等支援機関(中小企業庁)

【最終回】外国人材の「使い捨て」を終わらせる10年戦略|行政書士阿部総合事務所

September 2, 2025
約 5 分

LDAMの補助金支援は「枠の当て込み×三点連結」で、申請を
“構想→証拠→回収線”
に接続します。

(枠の当て込み=申請類型の仮置き/三点連結=仕様・見積・KPIを一直線で結ぶ見せ方)

最適枠に仮置き 仕様→相見積→採用理由 KPIと回収線を数値化 体制・スケジュールで担保

この順で設計します

  1. 枠の当て込み(対象・補助率・要件を確定)
  2. 三点連結(仕様→相見積→採用理由→KPI/回収線)
  3. 体制・工程・リスクの補強(実行設計→提出)

サービス概要

補助金申請サポート

新事業進出補助金・ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、創業助成金など、御社の経営改善・業績向上実現の視点から最適な補助金助成金を提案。事業計画立案から申請書類作成、採択後フォローまで対応します。オリジナルサービスも活用し、他にはない支援を実行しています。

  LDAM補助金活用診断
(LinkDrive by Abe Method)

カスタマイズしたAIと専門家の知見を融合した独自フレームワーク「AI経営支援型・補助金ナビ&コンサルティングサービス」。自社にとって正しい判断を導き、具体的な戦略の提案をオンライン診断でレポート化します。

創業・起業支援、セミナー講師

ビジネスアイデア構築から事業計画書策定、資金調達(創業融資や創業助成金等)、人材育成、会社設立・許認可取得までトータルサポート。関連士業など万全の支援体制で安心して創業できます。

ビザ・在留資格手続き

ビザ(在留資格)の取得(経営管理、技人国等)・変更・更新取次手続き等、出入国在留管理町認定取次行政書士として法令に則った申請をサポートします。外国人労働者を雇用する企業のコンサルティングも行なっています。


📘 【最終回】外国人材の「使い捨て」を終わらせる10年戦略

制度は変わる。その先に必要なのは、人を“選ぶ”社会から人と“つながる”社会への覚悟だ。

これまでの連載で、技能実習制度が抱える課題と、それらを解決するために生まれた新制度「育成就労」について解説してきました。この制度は、単なる「働くための仕組み」から「共に育ち、共に暮らす仕組み」へと、日本の外国人材制度を大きく変えようとしています。

しかし、その未来を持続可能なものにするには、法律を変えるだけでは不十分です。私たちは、外国人材が日本で安心して生活し、家族と暮らせる「共生インフラ」を再設計する必要があります。なぜなら、その環境こそが、長期的な人材の定着と企業の成長を約束するからです。


## 離職・失踪の「自己責任」論はもう古い

技能実習制度において、失踪者数が後を絶たなかったのは、個人の問題ではなく、制度の構造的な問題に起因しています。来日前の虚偽説明、不透明な費用、言葉の壁による孤立など、様々な要因が複雑に絡み合い、多くの外国人材を追い詰めてきました。

育成就労制度では、これらの構造を是正するため、「転籍の自由」「費用制限」「通訳支援」「監理体制の透明化」といった具体的な改善策が盛り込まれています。しかし、どれだけ制度を整えても、彼らを「社会の枠外に逃げた犯罪者」と見なすような意識が変わらなければ、真の解決には繋がりません。

企業が「なぜ、彼らは失踪したのか」という背景にある構造的な孤立に目を向け、共に解決しようとする姿勢こそが、新しい制度を機能させる鍵となります。


## 「定着」の先にある、企業の未来戦略

外国人材が日本で長く働きたいと思えるかどうかは、**「定着を支える実務」**にかかっています。

育成就労制度は、3年間の就労を経て、特定技能1号、さらに特定技能2号へとステップアップできる道を開きます。これにより、外国人材は日本でのキャリアを長期的に見据えることができます。

しかし、この制度が絵に描いた餅で終わらないためには、企業と地域社会が連携して、以下の課題をクリアする必要があります。

  • 永住・家族帯同のサポート: 永住申請は複雑な手続きが必要です。申請書類の不備や要件の誤解で、せっかく優秀な人材が日本を離れることのないよう、専門家によるサポートが不可欠です。
  • 生活インフラの整備: 外国人材が安心して暮らせるよう、地方自治体や地域と連携し、子どもの教育や福祉に関する情報提供を行う必要があります。

これらは単なる「支援」ではありません。優秀な人材に「この会社なら将来も安心だ」と確信させ、長期雇用へと繋げるための重要な投資なのです。


## 専門家が担う「現場と制度をつなぐ」役割

育成就労制度の施行に伴い、外国人材を支援する「監理支援機関」の在り方も大きく変わります。従来の登録制から「許可制」となり、監督と評価が可能になります。

しかし、制度がどれだけ整っても、現場の企業と外国人材の間には多くの課題が残ります。

  • 制度は理解したが、現場でどう運用すればいいかわからない。
  • 言葉の壁を越えて、外国人材の悩みに寄り添う時間がない。
  • 日常生活で発生するトラブル(病院への付き添い、子どもの就学相談など)にどこまで関わるべきか分からない。

これらの課題を解決するためには、企業・監理機関・行政の間を埋める専門家の存在が不可欠です。

行政書士阿部総合事務所では、在留資格制度に精通する行政書士として、以下の支援を提供しています。

  • 法的支援: 在留資格の更新や永住申請といった入管手続きを、正確かつ円滑にサポートします。
  • 運用支援: 複雑な雇用契約書や育成計画を多言語化し、企業と外国人材双方が内容を理解できるようにサポートします。
  • 共生支援: 入管手続きの枠を超え、外国人材の生活におけるトラブルや相談にも対応し、企業と地域が連携して彼らを支える体制づくりを支援します。

制度は、現場で運用されてこそ意味を持ちます。当事務所は、単なる書類上の手続きだけでなく、外国人材が安心して働ける「現場」を共に創るパートナーでありたいと考えています。


## 最後に──「選ばれる」企業から「つながる」企業へ

育成就労制度は、企業にとって「優秀な外国人材に選ばれる」ための競争が激化することを意味します。しかし、それは決してネガティブなことではありません。

外国人材のキャリアや人生を真剣に考え、共に歩む覚悟を持つ企業こそが、これから先の時代を生き抜くことができます。

外国人材を「助けてあげる側」ではなく、共にこの国の未来をつくる「当事者」として迎える覚悟。それこそが、新しい制度を最大限に活用し、企業価値を高めるための最も確実な戦略となるでしょう。

行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭

【2027年施行】外国人材の「使い捨て」はもう終わり?新制度「育成就労」で企業が変わるべき理由|行政書士阿部総合事務所

行政書士阿部隆昭

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
業務経験20年の知見をフル活用し、クライアント様の事業運営をサポートします。