何度でも立ち上がる? ― ダルライザー流・創業のヒント
福島県白河市のご当地ヒーロー「ダルライザー」。
そのキャッチコピーはこうだ。

「努力と工夫で、何度でも立ち上がれ」
シンプルに本質をついた言葉なので、私はとても気に入っています。
経営塾や自己啓発本でよく言われることがありませんか?、「覚悟を持て!」と。
なのですが、私は「覚悟はいらない派」。
創業、起業、開業、要するに表現はなんでもよいのですが、事業を開始・継続するのに覚悟はいらない。
なぜなら、あくまで「事業は事業」だと考えているからです。
失敗したら、検証してもう一度やればいい。検証した結果、もう一度「やらない」という選択肢になるかもしれません。
大切なのは、背水の陣で硬直することじゃなく、何度でも立ち上がれる柔軟さを仕組みにしておくこと。
「覚悟」って本当に必要?
「覚悟を持て」という言葉は、一見カッコいい。
でもその裏には「失敗したら終わり」「もう後がない」という”恐れ”が潜んでいる。
「愛と恐れ」の考え方によって眺めてみれば、それは避けること。
恐れを土台に走り出した事業は、選択肢を狭め、柔軟さを失う。
まるでダルマを倒れたまま放置するようなものです。
「立ち上がらない覚悟」だってある
実は「立ち上がらない」という選択だって、立派な”覚悟”だとも考えます。
撤退する、休む、方向転換する。
それもまた、経営における意思ある選択だ。
重要なのは「反射」ではなく「選択」であること。
立ち上がるにせよ、立ち上がらないにせよ、自分で選んだのなら、それが「覚悟」。
ダルライザーの本当の教え
ダルライザーは言っている。
「努力と工夫で、何度でも立ち上がれ」と。
ここに「覚悟」という言葉は一切ない。
あるのは、努力と工夫、そして再挑戦できる仕組みだけ。
創業も同じですよね。
- 一度の失敗で終わりじゃない
- 何度でも試せる
- 工夫すれば形を変えられる
そういう経営の姿勢を持っている人こそ、結果的に長く生き残っていく。
結論
覚悟はいらない。必要なのは、立ち上がることを可能にする構造を最初から持っておくことだ。
倒れても、また起き上がる。
同時に、「途中を愉しめる」人間こそ、事業を続けられる。
ダルライザーが街で教えてくれることは、経営の現場でもそのまま通用する。
あなたはどう立ち上がりますか?
そして、どこで立ち上がらないことを選ぶ?
すべては、あなたの「選択」です。
行政書士阿部隆昭