所属していた事業会社の取締役。
結婚式でのスピーチ後に僕にこそっと言ってくれた言葉です。
今思えば、何かを感じてのことだったのか、退職して数年後に会社に遊びに行ったときには既に辞めていらっしゃいました。
好きだったんですけどね。
入社して最初に注意されたこと、今でも覚えていますよ。
朝礼のときに取締役の話を「うんうん」と動作として首肯していたんです。
ほら、わかっているアピールというか、ちゃんと聞いていますよ、ってアレです。
アレね、良くないっていうのを教えてもらいました。
話している側にとってみたら、あまりに「うんうん」されるのは、いい気持ちしないんだそうですね。
個人の感じ方の問題かなあ。
当時の仲間に聞くと、会社を辞めた理由は
権力闘争に負けたということらしい。
そうそう、お金さえ稼げれば何したっていいんだよ、ってまさにそう思いますよ。
最低限の法律上や道徳上の制限はね、そりゃアレなのはもちろんです。
要するに自分の心の中の問題。
死ぬ前に「あの時こうしていれば良かったなあ」っていう、まあ一般に言うところの「後悔」ってやつをなるべくなら少なくしたいと思いますね。
あるらしいとされる輪廻転生だって、ホントにあるかわからないですし、もしあったとしても、蝶々として現世に戻ってきても人間時代にやりたかったことなんてほとんで出来やしません。
せいぜい、『花の蜜を直吸いするってこういうことだったんだ!確かにうまい』、って思うことぐらい。
いや、ホントにたまたまラッキーが重なってこの世に生を受けているんだから後悔のないようにしたいですね。