こんにちは。
自分の中で話題になっている島田紳助さんの著書、『自己プロデュース力』を読んでみました。
タイトルは後付だと思いますが、内容はいいことが書いてありますよ。
ボリュームも薄いので、書店で見かけたらパラ見してみることをお勧めします。
といっても、吉本総合芸能学院での講義録ですので、漫才関連の文章も多い。
漫才やお笑いと無縁の人がこの本を読んで何かを持ち帰ろうとするなら次の項を読んでみてほしいです。
・「努力の方法」を教えます。
・「X+Y」の公式の確立
・「5の努力」をすれば、「5の筋力」がつく
まとめると、こんな感じになります。
才能と努力にもそれぞれ5段階あったとします。
「5の才能」の人間が5の努力をしたら最高の結果がでる。
「5の才能」があっても、1の努力しかしなかたら、5×1=5
3しか才能がなくても、「5の努力」を知っていればもっと上に行くことが出来る。
「5の努力」をすれば、「5の筋力」がつく
「5の筋力」を持っている奴は絶対成功する。
「X+Y」の公式
x・・自分の能力
Y・・世の中の流れ
Xを正しく認識し、Yを正しく分析できるかどうか。
これができると、無駄な努力をすることがない。
努力の方法として、”負け戦はしない”や、”同じことをやっても勝てない”、”システムをパクる”、”直球がダメなら変化球で”といったことも書かれています。
本書で言いたいことは次の二つだと思います。
闇雲に努力するのはムダ
なぜなら、X+Yの公式で物事を考えていないから。
自分のことも(X)も分からず、社会のニーズ(Y)も分析せずに、その世界で生きていこうというのはそもそも無理なハナシ。
X+Yっていう簡単な公式で考えるととっても理解し易いですよね。
こういった視点を持っていないと、”面白そうだから”とか、”儲かりそうだから”、”自分に向いてそうだから”といった考えで物事を進めてしまいがちです。
社会で生活している人間なのだから、一方には必ず「Y」が存在している。
社会に必要とされていないのに、「X」しか考えていないとすれば、それは趣味の領域。
仕事として成功するには、「Y」の分析は欠かすことができません。
最大限の努力をしろ
「5の努力」をしてついた「5の筋力」は、どんな世界でも成功できる原動力になる。
時間はかかっても絶対に成功する。
何でもいいんですけど、受験でも、芸の世界でも、スポーツでも。
一時期、何かの分野で限界まで努力した人って強いです。
目的とした結果が得られなくても、見えない何かが身についている。
たぶん、それがどんな世界でも成功できる原動力ということなんだと思います。
頑張ったって夢が叶わなかったら努力がムダになる。
いやいや、本当の努力は実はムダになっていない。
今のところ、目に見えるカタチになっていないだけ。
だから、どこの世界でも生きている「5の筋力」をつけるために「5の努力」をしようと。
そういうことですね。
信念を体現するために、紳助さんが出資したのがこの店。
漫才の若手の方で才能は少ないけど、「5の努力」をし、「5の筋力」を身につけた彼だから任せたとのこと。
野呂祐介さんのお店!
人気店になっているようです。
追記
書き忘れていたことがありました。
本書の最後の方のページ
僕が君たちに一個だけ負けているとしたらそれだな。
それを思うと泣きそうになります。
十億で代わってくれるのだったら、代わってもらいたいもの。
今、いっぱいお金を持っている僕が、それでも百パーセント君らに勝ったとは思えない。
何が負けているかと言ったら、それは夢の数。
そして、若さ。
神様が、「今お前に夢と若さを売ったるで」と言うんだったら、僕は十億払うでしょう。
お金なんかなくなったっていい、十億払います。
ということは、みんなは、今、十億の価値を持っているということなんです。
何もしなければ、十億という価値があっという間に無くなってしまう。。。