葬儀でありがち!5つのNGマナー
といった記事がネットにありましたので見てみました。
□NG1 通夜振る舞いの席で「乾杯」と発声
□NG2 通夜だからといって、平服で参列する
□NG3 気を遣わせるからといって、早々と帰る
□NG4 参列できないから、スルーする
□NG5 焼香時に柏手(かしわで)を打つ
葬儀には何度か参列していますが、「乾杯!」といった掛け声をしている場面に遭遇したことがありません。
ちょっと本当かなって思いますよね。
通夜に平服で参列するというのは、ある意味仕方ないことかなと思いますね、自分でしたら。
特別、嫌な感じもしません。
三番目の気を遣わせるからといって早々と帰るからといってNGマナーとされてしまうのも違和感があります。
通夜振る舞いの料理に手をつけず早々に帰ることは、故人や遺族に対して失礼に当たる。時間が許せばなるべく断らず、口をつけて帰ろう。
といっても、人それぞれ事情はありますからね。
すぐに帰ってしまったからといって”失礼な人だな”とはやっぱり思わないでしょう。
同じ意味で、参列出来ないからスルーされても、そこはホントに人それぞれですから。
場所的に近いからといって、その時間その場に居ることが出来るということにならないでしょうし。
この記事のNGマナーから感じられるのは、遺族側の期待に参列者の行動を当てはめようとしていること。
いたづらな期待は、それが叶わなかったときに失望へと変わってしまいがち。
そして、「失望」は簡単に「憎しみ」へと向かうこともあるのです。
葬儀をキッカケとして親族間にわだかまりが生まれ、相続が争続になる火種になることが多い。
遺産分割協議書の署名押印を頑なに拒否をする相続人によくよく事情を聴いていみると、親族の葬儀のときのちょっとした態度や言動に対して憎しみを抱いている人もいるのです。
葬儀は葬儀、人は人。
いろいろな形があってそれでいいと思います。
自分の葬儀がキッカケである人が仲違いをしたとしたら、死んだ当人がもっとも悲しむことになるでしょう。
自分の期待値を他人をあてはめることによって、本来不必要な感情の揺れに影響されるなら、そんなもの無い方がいいとと思います。
「焼香時に柏手を打つ」
さすがにコレはないでしょう。
原文でも、
その際にまさかの“柏手”をする人が稀にいるという。
と、あります。
ん?
『ありがち』なマナーを列挙しているはずなのに、「まさか」とか「稀に」といった内容がランクインしているのはまあご愛嬌でしょう。