週刊文春2015年1月22日号の特集記事によると、
1月7日に明かされた厚労省のデータでは10年後の2025年には全国の認知症高齢者の数が730万人、65歳以上の5人に1人が認知症患者と推計されるとのことです。
生命保険会社のパンフレットなどによくある、「◯◯人に1人は認知症になります!」といった表現があながち誇張されたものではなくなりつつありますね。
認知症ケアに詳しい川崎幸クリニックの杉山院長のお話しでは、現在の高齢者世帯は1100万世帯、そのうち1人暮らしは約500万世帯。
将来的には一人暮らしの認知症患者が一般的になるだろうということ。
認知症患者の急増は、さまざまな形で社会問題化してしまう。
10年後、それまでに私たちが出来ることは、何よりも認知症にならない生活を心がけること。
幸いなことに、軽度認知障害(認知症の前駆症状)は予防できることが分かってきたようです(鳥取大学医学部浦上教授)。
アメリカ国立衛生研究所が提唱する予防法は8つ。
1.運動習慣をつける。2.高血圧の改善3.人的交流などの社会認知活動を増やす4.Ⅱ型糖尿病の改善5.地中海食などのバランスのいい食事を摂る。6.適正体重の維持(生活習慣の改善)7.禁煙する。8・うつ状態の改善。
地中海食というのがよく分からなったのですが、以下のようなもののようです。
地中海食(ちちゅうかいしょく)とは、野菜・豆類・果物・シリアルを多く摂取し、オリーブオイルからn-3系不飽和脂肪酸を多く摂取し、魚介類を多く、乳製品・獣肉や家禽類は少なめに、食事中に適量の赤ワインを摂取する食事である。
1から8までを見ていくと、結局のところは明るく元気に前向きに生きるのが一番のようです。
なかでも、適度なスポーツは良いのかもしれません。
人との交流も生まれますし、適正体重の維持にもつながるでしょう。
仲間と楽しく運動することで、うつ状態とも疎遠になれる。
5人に1人っていうことは、認知症のグループではない4人に入ることだって出来るわけです。
決して未来は暗くない。
心がけていきたいですね、認知症にならない生活。