インターネットによる様々なサービスをエンディングノート作成などの「終活」に利用していく試みが行われているようです。
オンラインストレージによるデータ保管サービスなどもその一つ。
利用者の死亡を確認すると、保存されていたデータの削除が行われているというですから一見便利そうにみえます。
ここで注意したいのは、WEBサービスは予告なく突然終了するという事実。
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yahooでいえば、無料サービスを利用してる方は、利用という事実で同意しているとみなされていますので、利用規約の制限はかかっているのです。
確かにそういったことはあるのは知っているけど、実際には稀なこと?
ではありません。
現に、yahooグループが中止になったことで影響を被った方は多いのではないでしょうか?
メーリングリストとして利用していた方は、急いで類似のサービスを提供しているシステムに乗り換えた人も多いと思います。
オンラインストレージとして利用していた方は、保存していたデータを取り出して別の場所に保存し直すといった作業も必要です。
事前に中止の情報に触れることが出来た人はまだいいですよね、対処できますから。
しばらく、ネット環境から遠ざかっていたり、登録時のアドレスを変更したり、何らかの事情でデータが削除されてしまったとしたら本当に困りますよね。
自分はそこに保存していて安心してたわけですから。
といっても、インターネット環境があればどこでも自由に情報を取り出せるオンラインストレージはとても便利。
私もDropboxとEvernoteは愛用しています。
いつまでも永遠のものではない、ということを理解して使うのと、知らずに使うのでは違うと思います。
いつ消えてなくなるか分からないと知っていれば、消えて困るものはオンラインストレージには保存しない、といった使い方にもなるでしょう。
「終活」関連の情報をインターネット上に保管する必要性はあまりないと思いますが、もしも、WEBサービスを利用しているなら注意したいですね。
突然終了してしまって慌てふためくような事態にならないように注意したものです。