自分史を上手に書くためには、まず文章のトレーニングをしましょう
といった講座もあるようですが、エンディングノートの内容として書く「自分史」については文章トレーニングなどは不要だと私は思います。
なぜなら、エンディングノートとして上手な文章など求められていないから。
文章が上手になってから、エンディングノートを書きましょう
としたところで、ますますエンディングノートからは遠ざかってしまいますし、上手な自分史が書かれていたからといってエンディングノートを発見した家族が喜ぶでしょうか?
自分史を書くにしてもですよ、
ご家族に
文章が上手ね!
と言われたいですか?
それよりも、
お父さん、あの時、こう思っていたんだ!
とか、
若いときに、こんな苦労をしたのね。
というほうが、嬉しいと思います、私だったら。
亡くなった私の母親は、エンディングノートではありませんが、日記帳を長い間書いていました。
私たち家族がその日記帳を読んだときに、涙したのは何も文章が上手だったから、ではもちろんありません。
その場、そのときの感情がストレートに現れていたからです。
自分史を書くのに文章力なんて必要ありませんし、
そのために、文章力を上げる必要ももちろんないです。
それよりも何よりも、自分史で大切なのはですよ、
実際にエンディングノートを書くことです。
自分史を書くことがもっとも大切なのであって、自分史を書くために文章のトレーニングをしたところで、いつ自分史を書くのでしょう。
文章が上手になってからでしょうか?
いつ、自分史を書いても大丈夫なぐらいに文書が上手になるのでしょうか?
その間に、自分に万が一のことが起きるかもしれません。
残された家族としては残念でならないでしょう。
文章のトレーニングなんてせずに、雑な文章でも何でもいいから、少しでも家族のためになるものを残してくれればよかったのにと思うはずです。
今月、下旬からスタートする『週末相続ノート塾』では、上手なエンディングノートとは何か?についてもしっかりと理解して頂きますし、参加者の皆さんとお話しをしていただく場にしようと思っています。
自分だけのエンディングノートを作ってみたいと思っている方はぜひご参加ください。