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マンションの臨時総会に出たら「不安を煽るような話しはしないでくれ」という言葉を頂戴し、有り難いという言葉しかない。|行政書士阿部総合事務所

June 25, 2016
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約 4 分

 

また一つパッションをありがとうございます! 全力で筆が運べそうです。

「住民の不安を煽るようなことを今言うのであれば、理事なのだから理事会で言ってくれ」

という大変有り難い言葉を頂戴したマンションの臨時総会が終わり缶ビールを一本呑んでパソコンに向かっています。ありがとうございます。

 

平日の日中に3時間も使えるわけじゃあないんだよなー、と思いつつ。

で、マンション住民にとって知るべき事柄を開示しなければと思って知識と経験から言って差し上げた。

もちろん、これまで理事会の討議に費やした時間がムダになるという判断もあったのでしょう。

住民よりも理事のほうが知っているという奢りもあったのでしょう。

理事会なのだから管理規約上ほとんどのことを決めていいんだ、という独断もあるのでしょう。

 

重大な勘違い及び過ちを二つ犯していることに気づいていない。

一つは。

株主有限責任が建前の株式会社の取締役会と理事会とは全然違う。

あくまで住民の代表が理事会であるわけで、住民の権利利益を保護し住生活の安寧の実現を図るような動きを図るのが執行機関としての理事会なんですよね。趣旨からいえば。

理事の決めたことに従え、という理事会の姿勢ではマンションが良くならないのは言うまでもない。そもそもそこが理解出来ないのでは理事としては失格といえす。なぜなら、理事として最も大切な部分だから。

株式会社の取締役会だったらいいんだよ-ほんとはダメだけど-、株主有限責任なんだから損害は出資した金額だけ負担すればいい。もちろん取締役の業務執行によって株価が挙がり、資産価値もあがり、配当を上る可能性がある。でもね、マンションの理事会は執行の方法によってはマンションの住環境が左右されるだけに事は重大。全権を理事会に委任しているわけではないし、総会に出ないからといってこれからのマンション全体の未来が気になっていないわけではないんだわ。

 

不安にならないように住民にはマイナスの情報を与えないべきだ

 

重大過ぎる誤解、思い違い、勘違い、奢りなんだよな。何様のつもりだろう。

「不安の本質」っていうの人生で一度も考えたことがないのはよく分かる。

様々な関連する情報を開示して、そのうえで一つ一つ解決策を考えていくのが不安の解消法として正しいルート。

不安にならないように情報を与えないと判断する根拠となっているのは、”自分たちはあんたら住民よりはよく知っているから”という奢りにほかならない。

 

住民だって自分たちの日々の生活が気にならないワケがない。

重要事項を決める総会の出席率が著しく低いのは、重要なことだと住民に伝わっていない可能性が高い。もっと言うと、それを伝える工夫を怠っている。今現在マンションが置かれている状況、この先の当該マンションの未来を正しく伝え、総会において住民に意思表示してもらう工夫をしなければならない。

 

マンションの理事会・総会は紛糾することで有名。どこのマンションでもそう。

といっては身も蓋もない。

多くの場合、住民に対して不意打ちになる決議を強いられることだろう。

選択肢を与えない状況で選択を迫られることほど不合理を感じる瞬間はない。理事会運営が難しくないのは、上手く立ち回れば住民全体が協力してくれる可能性がある。しかし、理事会に奢りが生じているとそれが出来ない。確かに積立金という大きな金額を動かすことが出来ると”自分がエラくなってしまった”かのうような人生でもっともダメな錯覚に陥る。だから住民と理事との間に乖離が起きる。

マンションの理事会に限らず、社会で生きていれば必ず人との円滑なコミュニケーションが必要になる。

良かれと思ったことが受け入れられないのはよくあることで、それでもめげずに明日も頑張っていこう

 

About The Author

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
業務経験20年の知見をフル活用し、クライアント様の事業運営をサポートします。