事業計画書と「起業家交流会Growits(グロウイッツ)」について書いてみます。
私が業務として事業計画書作成の仕事を受けることもありますし、補助金・助成金申請などで自分自身の事業計画書を作ることも何度かあります。
「事業計画書」と聞くと経営コンサルタントの方が作るものといったイメージが一般の方にはあるようです。
しかし、私のように行政書士業務として事業計画書を作る専門家もいるんですよね。
一つには、行政書士の専権業務の一つである外国人の入国や在留に関わる在留資格認定証明書取得や在留資格変更許可の申請で事業計画書が必要になる場合があるからです。
現在、私が請け負っているのが、「経営・管理」での在留資格認定証明書交付申請の手続き。
海外にいる外国人が日本の会社に投資をすることを理由として入国をしようとする場合には、「経営・管理」という在留資格で入国します。
「経営・管理」の在留資格の許可が下りるには、相応の事業計画書が求められるのです。
今回は在留管理の話ではないので、この辺りにとどめておきますが、事業計画書を作成するのは経営コンサルタントだけではない、ということだけ知っておいて頂ければと思います。
さて、全てではありませんが、事業計画書を作るときには事業者のビジョンを書くことも多いですよね。
「事業計画書を作ると自分のビジョンが明確になってきた」と言われるように、事業計画書というは「将来の青写真」です。
青写真を思い描くときに、”将来こうなりたい”と考えるケースが多い。
その、”将来こうなりたい”がビジョンです。
ビジョンは、企業イメージや事業の方向性を指し示すものですから、ビジネスをすることによって実現できる将来のあるべき姿である必要があります。
掲げているビジョンとは全く関連性のない事業をやっている会社なんてありません。
当たり前のことなのでいちいち例は挙げませんが、人材派遣のテンプホールディングスは「雇用」を掲げていますし、記念写真のスタジオアリスは「写真」といったように。
ビジネスをすることによって、将来こうなりたい。
将来のあるべき姿のために、このビジネスをやっている。
といったようにリンクしている一方のビジネスの仕組みが破綻していたとしたら。
もう、そのビジネスによってはそのビジョンは実現しないのが明らかですから、いくら崇高なビジョンを掲げても全くのムダです。
ビジョンを底支えするそのビジネスの仕組みは間違っていないのだろうか?
とか、
実現したいビジョンがあるけれども、自分が出来ることでその方法はあるのか?
といったことを検討するときにも、
私たちの
起業家交流会「Growits」(グロウイッツ)
を使うことが出来ます。
クライアント紹介のための自己紹介をするのでもなく、飲み会メインの研修会でもありません。
起業家の考えたビジネスアイデアや、既に実行しているビジネスの仕組みが方向性として間違っていないのだろうか?
といったことは、なかなか自分では分かりません。
それに、他人目線が入ると、全く気づかなかった重要な事に気付かされることもあります。
もちろん、ビジョンを実現するために、この事業は破綻していないのだろうか?
といった疑問にも応えることが出来るでしょう。
なので、「Growits」は、単にその場に居てもらうだけでは正直意味がありません。
他人のビジネスアイデアには積極的に意見を言い、
自分のビジネスアイデアの疑問や不安を積極的に開示する、
といった感じでアクティブに参加してくださる方だけを募っています。
どのような参加の仕方でもいいので会費だけ払ってくれればいい
というコミュニティーではありません。
昨日のワークショップでは、新入会員の方に自己紹介として事業の取り組みを話して頂きました。
なるほど!と参考になる面白い事業でしたので、正直にその旨をお伝えしたら。
実は、そう評価して頂けるのは初めてです。
と。
この考え方は、受け入れられないと思っていけど、そうでもないのですね。
このGrowitsはそういう使い方(自分自身のビジネスアイデアが他人にどう受け取られるか?)の確認にも使えますね。
とおっしゃってくださいました。
まさにこれが、Growitsとして行いたい取り組みの一つです。
起業目的で創業イベントに参加している会社員の方。
起業して間もない起業家の方。
実務家の方で新たな事業展開を考えている方。
積極的に活動してくださる方の参加をお待ちしています。
会の円滑な運営のためFacebook利用者限定のサービスです。
申込、問い合わせはこちらからお願いします。
Growits代表
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭