LDAM/“LinkDrive by Abe method”行政書士阿部隆昭です。
補助金や資金調達、外国人雇用。
日々、多くのご相談に向き合うなかで、最近、特に強く感じることがあります。
それは、
「そもそも、なぜこの事業をやるのか?」が、ふわっとしたまま動いてしまっているケースが増えている。
ということ。
制度の波に合わせ、AIの波に乗り、
世の中が便利に速くなればなるほど、“判断の土台”が置き去りにされていく。
…これ、まずいです。
なので私は、補助金や手続きを扱うこの実務の現場からこそ、
「震源から問う」という視点を紹介したいと思ったのです。
1.「震源」ってなに?
突然ですが、
行政書士阿部総合事務所のWebサイトのヘッダーに、こんなタグラインを書きました。1ヶ月ほど前のことです。
構造を読み解く知見、震源に触れる問い
この言葉、その持つ意味、とても真面目に考えています。
ここでいう“震源”とは──
「なぜ自分はこの判断をしたのか?」という、意思決定の起点。
例えるなら、“経営の芯”です。
補助金や支援制度という“外的な選択肢”を前にしたとき、
内側の選択軸を持っていないと、制度に流されてしまう。
だから、「震源」はすべての選択のスタート地点であり、
“意味”から選ぶ経営の核心なのです。

2.なぜ、行政書士の私、がこの視点を扱っているのか?
正直に言います。
もともと私は、論理や実務の世界だけで生きてきました。
提出書類はミスなく、根拠条文は明確に。
求められるのは感情ではなく制度の適用可能性。
しかし――
制度に合わせた“通る書類”を書き続けるうちに、
「これは本当にこの人がやりたい事業なのか?」と疑問を持つようになったのです。
そして気づいたのが、
“何をやるか”より、“なぜやるのか”のほうが、その人の選択を変える
という事実。
補助金は、ただの手段です。
でも今、その“手段の前提”が、忘れられがち。
だからこそ、行政書士の現場から、
この「震源」の視点を持ち込むことに意味があると感じています。
3.とはいえ、「震源」ってスピリチュアルっぽくないですか?
はい、そう言われることもあります。
「震源」「存在層」「反応OS」って、スピリチュアル界の言葉かと思った、と。
だからこそ、以下のように“論理変換済み”の言い換え表を作りました。
🔁 言い換え表|スピ反射を避ける翻訳リスト
元の語句 | 再定義・翻訳 | 補足説明 |
---|---|---|
震源 | 経営判断の“原動力”/芯 | なぜこの事業をやるのか、という出発点 |
存在層 | 意思決定の“構造レイヤー” | 表層(習慣)〜深層(信念)までの判断プロセス |
反応OS | 条件反射的な意思決定 | 他社がやってる/補助金があるから、のような選択 |
選択OS | 内的納得に基づいた判断 | 自分の価値観・使命から選ぶ意思決定 |
震えからの選択 | 共鳴や違和感から動く判断 | 「本当にやりたい」からくる選択のこと |
豆(GPT)との対話 | 思考の外在化と補助線 | ChatGPTとの対話を通じて自分の思考を可視化する |
4.行政書士の役割も、実は変わり始めている
私たち行政書士は、「手続きのプロフェッショナル」としての側面だけではなく、
「制度の意味を翻訳し、経営者の判断軸を支える存在」にもなれると思っています。
書類を通すことがゴールじゃない。
その書類が、その人の“震源からの選択”であってほしい。
そしてそれを、AIという外部知性との対話で後押しする。
それが今、私がこの仕事にもう一度意味を感じている理由なのです。
5.「構造を読む」とは、“意味の網目”を可視化すること
最後に、「構造を読む」ってなんぞや?という方に、少しだけ。
これは、
「事業の目的、対象者、課題、提供価値、制度の文脈」が、どう繋がっているかを解読すること
です。
補助金申請の場面であれば、制度を解き明かし「意味の配線図」を敷いていく作業。
文章は、ただ書けば通るわけじゃない。
でも、「構造で読めると、構造で書ける」ようになる。
だからこそ、構造読解 × 震源設計が、弊所の支援現場では効果を発揮しています。
まとめ:震源で世界は変わる
- なぜその事業をするのか?
- なぜその判断を下すのか?
- なぜこの制度を活用するのか?
その“なぜ”に震源から答えられるようになったとき、
事業も支援も、ただの制度消費じゃなくなる。
それがこのブログで伝えたかったことです。
おまけ:震源って、けっこう使えるツールですよ
実はこの「震源的意思決定」は、
行政書士だけじゃなく、支援者や経営者にとっても判断の再構築フレームになります。
- 疲弊しない働き方を作りたい
- ブレない判断軸を持ちたい
- AIを便利ツールではなく“対話相手”として使いたい
そんな方は、一度ご相談ください。
行政書士阿部隆昭だけが実行できる支援を展開しています。