1. はじめに:身体が変わると、出逢いが変わる
「最近、印象が変わったね」「なんだか、雰囲気が柔らかくなった気がする」
減量や姿勢改善に取り組んだ結果、そんな声をかけられることが増えました。身体の外形が整うというのは、単に見た目がスリムになるとか、筋肉がつくという話だけではありません。それは、「自分にちゃんと住んでいる感じ」「内と外の一致感」が表出されていくプロセスでした。
結果として、以前なら出逢えなかった人、届かなかった場に、自然と呼ばれるようになったのです。
この体験は、私にとって一つの真理を教えてくれました。
外形を整えることで、自分の“波長”が変わり、それに共鳴する出逢いが訪れる。
そしてそれは、個人の身体に限らず、「組織」においても、まったく同じ構造が成り立つのではないか?──そう考えるようになったのです。
2. 外形は「見た目」だけではない
私たちは「外形」というとすぐに視覚的なものを連想しますが、実はもっと多層的な意味を持っています。
身体でいえば、姿勢や筋肉のバランスはもちろん、
・生活リズムや呼吸の深さ
・言葉のトーンや目線
・自己肯定感の有無
といった、非言語的な雰囲気すべてを含んだ「状態」が、“整っている”かどうかを決めます。
これは、組織にも通じます。
・役割が不明確で日々バタついている組織
・理念やビジョンが曖昧なまま突き進む組織
・意思決定の基準が毎回バラバラな組織
こうした内部の乱れは、顧客や外部パートナーにも“何かが整っていない”という印象として伝わり、信頼構築の障壁になります。
3. 組織の外形が変わると、関係性が変わる

私が経営コンサルタントとして関わってきた多くの中小企業において、「組織の外形」を整えるプロセスを経たあと、顧客層や採用応募者が明らかに変化するという事例がいくつもあります。
たとえば、
・部門の機能と責任を明文化し、社内の動線を可視化した企業
・自社の「存在意義」を再定義し、価値発信に反映させた企業
・トップがビジョンを明文化し、日々の経営判断に統一感を持たせた企業
いずれも、ビジュアルや制度そのものが画期的だったわけではありません。しかし、「整っている感覚」が、社内外の信頼を生み、
“この会社となら、長く一緒に取り組めそうだ”
という印象を与え、結果として、より高次な協力関係や出逢いが引き寄せられるようになったのです。
4. 外形の整備は「未来の出逢い」へのメッセージ
整っている身体には、整った言葉と行動が宿ります。
整っている組織には、整った人材と顧客が集まります。
この“引き寄せ”は、決してスピリチュアルな概念ではなく、構造として説明できる現象です。
整っているということは、
- 判断軸が明確で
- メッセージに一貫性があり
- 自分たち自身が信じて動ける状態
であることを意味します。
つまり、外部から見ても「共鳴できる場所」が見つけやすくなるのです。
無数にある選択肢の中から、あなたと、あなたの会社を選ぶ理由。
それは、整っていることによって“見つけてもらえる”状態を作ることに他なりません。
5. LDAMにおける「外形の再設計」
私たちが提供するLDAM(LinkDrive by Abe Method)は、経営における“補助金支援”を入り口としながらも、本質的にはこの「外形の整備=構造の再設計」に取り組む支援です。
補助金の目的は、あくまで手段。私たちが本当に見ているのは、
“なぜこの補助金を使ってまで、その事業を進めたいのか?”
という、存在の震源です。
その震源が言語化され、組織の体制や事業の流れと一致し、整ってくるとき、
- 採択されやすくなる
- 外部からの信頼が高まる
- チーム内での共通言語が育つ
といった「質の良い変化」が起きます。
6. まとめ:整えることは、存在を再設計すること
個人が身体を整えたときに、周囲の見る目が変わり、新たな出逢いが訪れるように、
組織もまた、外形を整えることで、未来の出逢いに備えることができます。
それは、単に外見を整えるのではなく、
- 何を大切にするのか
- どんな姿勢で在りたいのか
- 誰と、どんな未来をつくりたいのか
という、“存在そのもの”を再設計していく営みなのです。
あなたの会社が、次に出逢うべき人は誰ですか?
その人が迷わず見つけられるよう、整っていますか?
LDAMでは、「整えること」から始める経営支援を提供しています。
それは、単なる戦略でも、制度活用でもなく、
未来の関係性に応える、存在の準備です。