2026年7月14日更新
「本家」と「分家」は、家の来歴や親族関係を表す慣習的な呼び方です。一般には、代々続く中心の家を「本家」、そこから独立して新たな家を構えた系統を「分家」と呼びます。ただし、現代の民法や戸籍に、本家が分家より上位になる制度はありません。
本家・分家とは
- 本家:同じ一族の中で、祖先の家や家業、祭祀などを中心に受け継いできたとされる家
- 分家:本家の家族が独立して、新たに構えた家やその系統
地域や家族によって呼び方は異なり、「本家」「分家」に全国共通の厳密な定義があるわけではありません。長男の家を本家と呼ぶ場合もあれば、土地、家業、墓、仏壇などを受け継いだ家を本家と呼ぶ場合もあります。
現在の法律上、本家と分家に上下関係はありません
戦後の民法改正で、戸主を中心とする旧来の「家」制度は廃止されました。現在は、相続分、婚姻、氏、扶養などの法律関係が「本家だから」「分家だから」という理由だけで変わることはありません。
親族間で本家・分家という言葉を使うこと自体はありますが、それは主に慣習や家族内の認識を表すものです。祭祀、墓、土地、家業などの承継について具体的な合意や遺言がある場合は、その内容を個別に確認する必要があります。
古い戸籍で「分家」と書かれている場合
古い戸籍には、家から離れて新しい家を設けた経緯を示すために「分家」という記載が現れることがあります。これは、その時代の戸籍制度上の身分変動を記録したものです。
家系をたどる場合は、現在の感覚だけで判断せず、戸籍の作製時期、前戸主、戸籍の編製・除籍、転籍などの記載を続けて確認します。同じ名字でも別系統の場合があり、逆に名字が変わっていても親族関係が続いている場合があります。
「いまどき本家・分家は必要?」と感じたとき
呼び方を残すかどうかは各家庭の考え方によります。ただし、相続、墓、祭祀、空き家、家業などの負担まで曖昧な慣習だけで決めると、後から認識の違いが生じます。「本家だから当然」とせず、誰が何を引き継ぐのかを具体的に話し合い、必要に応じて書面に残すことが大切です。
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