
「アイボ、国内販売を終了」。
ソニーグループが、イヌ型ロボット「aibo」の国内販売を在庫がなくなり次第終了すると発表した。現行モデルは2018年にAIを搭載して復活し、約8年半展開してきた。国内生産はすでに終了している。
aiboが歩んだ歴史
aiboは1999年、世界初の家庭用ペットロボットとして登場した。「飼い主」とのふれあいを通じて性格や行動が変わるのが特徴で、当時は相当な話題になった。2006年に一度販売を終了し、2018年にAIを搭載した現行モデルで復活。ソニーのAI・ロボット技術を象徴する製品として展開されてきた。
販売終了の理由について、ソニーの広報は「今後のサービス提供の最適化に向けた見直しの一環」とコメントしている。AIが原因だとは、記事のどこにも書いていない。
ただ、一つ考えてしまうことがある
2018年にAIを搭載して復活したaiboが、2026年に販売を終える。
同じ期間に、生成AIは爆発的に普及した。スマートフォンの中に、話しかければ答えてくれる存在が当たり前になった。画面の向こうに、24時間応答するAIがいる。
「ふれあいを求める人」の受け皿が、物理的なロボットでなくてもよくなった——そういう側面は、あるかもしれない。断言はできないが、無関係とも言い切れない。
形のあるものが売れなくなる時代
モノが売れない理由は、常に一つではない。価格、需要の変化、競合、技術の陳腐化。aiboの販売終了も、単一の原因で語れるものではないだろう。
ただ、「形のある製品」と「形のないサービス」の競争という構図は、あらゆる業界で起きている。
中小企業の経営を支援する立場から見ていると、「うちの商品・サービスは何と競合しているのか」を正確に把握できていない事業者が少なくない。直接の競合だけを見ていると、気づかないうちに全く異なる形の代替手段に顧客を奪われていることがある。
新商品開発の検討は続けるという
記事によれば、ソニーはaiboの事業を維持し、新商品開発の検討も続けるという。販売終了はゴールではなく、見直しの過程だ。
どう再定義するのか。注目している。
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