生きていると、こっちの道じゃなくって、あっちに行ったら違う人生が歩めたんじゃないか?
そんなふうに思うときってありませんか?
大きな転機、転換点、分岐点、なんでもいいけれど、そういったときって大抵、道は二つに分かれていて。
身体は一つしかないからどちらか一方にしか人生のハンドルを切ることができず、そして、人生に「お試し」が存在しない以上、切った方向が今後の人生を決定づけることになる。
もしも、今いる場所が本意じゃないと思ったときに。
この道は、正しい道じゃなかったんだろうか?
とか、
間違った選択をしてしまったんじゃないだろうか?
と思ったりするのが私たち。
でもでも、どうなんだろう。
人生のハンドルの切り方に「正しい」とか「間違い」とか、そもそもそんなものないんじゃないだろうか?
いや。
「人生は選択の連続」なんてよく言われることだけど、そもそも、よくよく考えると選択してきたかさえ疑問に思うことがある。
選択したきたようにみえて、実は、初めから決まっていた。
その道を選ぶことを。
だから、過去に人生の二択の場面があったとして。
それについて、あっちの道だったらどんな人生だったんだろう、と思い煩うのは意味がない。
そう、そもそも、最初から一本道だったのだから。
だから
人生のハンドルを切り間違ったかな?
なんて考える必要もない。
そう、それに。
凛として前を向いていれば、過ぎ去った道のことなんてすぐに忘れる。
後ろを振り返りながら前に進むことはできないのだから。