現実に高齢者の介護をなさっている方にとっては当たり前のことですが、そうでない人にとっては用語一つとっても分かりにくいもの。
介護まわりで最もよく聞かれる「要介護」とか「要支援」でさえ、よく分かっていない方も多いですよね。
自分にとって必要がないのでやむを得ないとも思いますが、歳を取らない人はいないわけでして、そういった意味では誰にでも「要介護」や「要支援」になる可能性はあります。
そこで今のうちから知識として知っておくのもわるくありません。
介護保険法第七条この法律において「要介護状態」とは、身体上又は精神上の障害があるために、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部又は一部について、厚生労働省令で定める期間にわたり継続して、常時介護を要すると見込まれる状態であって、その介護の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める区分(以下「要介護状態区分」という。)のいずれかに該当するもの(要支援状態に該当するものを除く。)をいう。
2 この法律において「要支援状態」とは、身体上若しくは精神上の障害があるために入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部若しくは一部について厚生労働省令で定める期間にわたり継続して常時介護を要する状態の軽減若しくは悪化の防止に特に資する支援を要すると見込まれ、又は身体上若しくは精神上の障害があるために厚生労働省令で定める期間にわたり継続して日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態であって、支援の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める区分(以下「要支援状態区分」という。)のいずれかに該当するものをいう。
正確を期すために、制度の原則である介護保険法を抜粋してみました。
長いので全文を読む必要はないので、赤とか青の色を付けたところだけ読んでみてください。
いろいろと要件はありますが、
違いは、何が「見込まれる」のか?
「要介護」で見込まれるのは?
常時介護
「要支援」で見込まれるのは?
常時介護を要する状態を軽くしたり、悪くなるのを防いだりするための支援
ということは、文字どおり、「要」、必要なのが介護なのだったら「要介護」
必要なのが支援であれば、「要支援」となります。
介護保険などと全く縁がない方にとっては、「要介護」と「要支援」のどちらが重い状態なのかさえ区別がつかない人も本当に多いです。
言葉の意味から考えてみると、似たような用語が氾濫している介護の専門用語も忘れにくいですよね。
ただし、これはあくまでモヤモヤをすっきりするためのほんの入口。
取っ付きにくい介護の用語も少しづつ理解していくと日頃のニュースの理解も深くなります。
いずれはお世話になる介護、今から少しづつでも勉強していきたいですね。