介護認定を受けている高齢者が日中楽しみに通っているのがデイサービス
正式名称は「通所介護事業所」とか「通所介護施設」というのは一般の方のあまり知らないところです。
「通所」という文字からお分かりのとおり、自宅に来るのではなく、施設に通うのが特色。
といっても、足腰が悪くて通うのが困難という高齢者も多いでしょう。
なので、デイサービスの車が自宅までお迎えに来てくれるのです。
素晴らしいですね。
デイサービスが素晴らしいのではなく、これは私たちが払込をした介護保険等で賄われていることなのです。
どこのデイサービスに通うのか?
これが高齢者の一日の過ごし方を決めるものであり、幸福感を左右する大切な事柄です。
デイサービスに通っている高齢者の中には、お一人暮らしであったり、家族との交流が密ではない方も多い。
なかば追い出されるようにして自宅から出ていく高齢者も現実にいます。
デイサービスに限ったことではありませんが、介護施設は選ぶ人が決めることが出来るのが原則です。
好きでもないデイサービスにイヤイヤ通うことはないのです。
しかし、家族から蔑ろにされていたり、お一人暮らしでデイサービスに知り合いが出来始めると、なかなか他のデイサービスに移れない現実もあるんですよね。
制度としてはデイサービスの乗り換えは自由なのに、現実には不自由。
その大きな原因が、デイサービスの情報不足
ほとんど唯一頼りになるのがこの情報サイト
介護DB
登録ナシ、利用料ナシでお住まいの地域の介護施設を検索することが出来るのです。
これは本当に便利!
なのですが、一つだけ欠点がありまして。
ここに掲載されている情報は、事業者側が提供した情報です。
つまり第三者の評価に基づくものではないのです。
ということは、そう!
どうしても、自社の有利な情報しか掲載されていないことになります。
もしも、利用者のご家族が介護施設の情報が欲しいと思ったとき。
介護施設のスペース、タイムスケジュール、利用料等ももちろんそうなのですが、本当に知りたいのは介護施設の口コミ情報だと思います。
といいますか、私の場合もそれを知りたいと思いました。
ところが実際にはそういった情報は皆無です。
なぜでしょうか。
巷にはそういった情報が溢れていて、高齢者に聞くと、「あそこのデイサービスはダメ!」といったハナシをたくさん持っています。
しかし、ネット上にはそういった口コミがない。
当然なんですよね。
口コミをたくさんもっている世代は高齢者
高齢者はインターネットを活用しない。
口コミがインターネット上に流れない。
ICT利活用が広まるにつれ、高齢者のICTに対する考え方や利用状況に変化が見られる。インターネットの利用状況は平成24年末に65~69歳が60%以上、70~79歳が40%以上となっている。平成20年末と比較すると、65~69歳は25%超、70~79歳は20%程度も利用率が上昇しており、年々おおむね増加傾向にある
(出典)総務省「平成24年通信利用動向調査」
総務省のデータを見ると、高齢者でも結構インターネットを利用している状況が見て取れます。
ですが、私が触れ合っている高齢者のほとんどがインターネットを利用していません。
口コミはすべて仲間との茶飲み話になっています。
この辺りの事情があるので、デイサービスをはじめとする介護事業所の情報がネット上に少ないのです。