驚いたなあ、これで申請してしまうなんて。
それも行政書士本職が。
弊所には他の行政書士事務所で不許可になった案件をよくいただく。
セカンドオピニオン的に。
申請の経緯と申請人である外国人本人から聞かせてもらうのだけど、これがまあ、すごい。
ひどい、とは言わない。
なるほどなるほど、勉強になる。
これで報酬をいただいてしまうのか、と。
そういうの嫌いなんですよね。
着手金だけもらって、許可されようがされまいが知ったこっちゃない的に業務をするのは。
なんのために専門職になったんだろうなあ、と疑問に思う。
申請人がかわいそうだなあ。
私が関わる外国人はそういう憂き目に合わないようにしたいといつも思っている。
だから、「他に安い行政書士はいますよ」と案内することも多い。
もちろん、安い理由は挙げてのこと。
それでもなお、そちらを選ぶのであればそれは仕方がない。
ただね。
目先の報酬と、日本に在留できること、これを比較出来ているのだろうかと思うんだよな。
仕方がないところはあるのだけれど。
つい先日、他の行政書士に依頼したら不許可になったビザ申請のご依頼をいただいて。
これで申請してしまうのは、ある意味、感慨深い。
これでもいいんだなあ。
私はこれでは報酬は請求出来ないけれど、申請人側は比較の対象がないし、また、何を比較したら良いのかもわからないだろうから困ったものだ。
着手金サギと揶揄されても、まあ仕方がないと思えるほどの申請書を読むにつれ、これでは地位向上など望むべくもないなと思う。
行政書士阿部隆昭