御社の商品やサービスの価格はどうやって決めましたか?
世の中にある商品やサービスの価格はどうやって決まるか知っていますか?
「2017年夏休み子ども起業塾プロジェクト」として企画段階から進捗をこちらで書いていますが、セミナー参加費に触れるのは初めてですね。
参加費は1万円(税込)としています。
この参加費、事前に様々な団体の方などにヒアリングさせて頂いたご意見を参考に最終的には私が決めました。
この夏休み赤羽子ども起業塾は行政書士阿部総合事務所が事業としての取り組んでおります。行政書士阿部総合事務所ですので所謂売り物はサービスです。
この子ども起業塾というサービスを提供するにあたり、私はどのように参加費を決定したのでしょうか?
一般に商品やサービスの価格の決め方には三つの種類があるとされています。
1、売上原価から計算する方法
2、競合他社の価格を参考にする方法
3、顧客のヒアリングを参考にする方法
セミナー開催の場合の売上原価の算出はそれほど複雑ではなく、おおよその金額は簡単に把握することができます。
1、セミナー会場の賃借費用
2、外部講師への委託料
3、チラシ印刷費用
4、広告宣伝費
また、子ども起業塾の場合には、ほとんどが公的機関が開催しており市場価格の参考となるべき目ぼしいデータがありませんでした。
1、2を検討した上で、顧客であるお子さんの親御さんにヒアリングを行いました。現実問題として、いくらぐらいなら子ども起業塾に参加させたい、あるいは参加させてもいいと考えるのか?
チラシ案をご覧になったお母様方の第一感は、「高い」というもの。
しかし、開催時間が午前10時から午後3時半の5時間半。
5時間半もの間にお子さんを預かってもらえる。さらに、起業という普通では学べないものを与えてくれる。
という事情も加味すると、1万円という金額は決して高くはない。
が、しかしです。
時間単価を計算し、内容も考えればそういった考えにもなるのですが、直感として高いから参加対象から外してしまう可能性があるわけです。
現実にお金を出す立場の方のご意見はとても参考になりました。
その上で、最終的に決めた参加費は1万円です。
高いかもしれないとご指摘されたにも関わらずです。
2017年夏休み赤羽子ども起業塾の参加費を1万円に決めた理由は一つ。
1、講座内容がお子さんに与える価値は1万円を超えると判断したから。
私たちが商品やサービスを購入した後、お金を支払ってよかったなあと感じるのはどのような時でしょうか?
効果が期待値を上回ったときです。
期待値を上回った時に、私たちはこう思います。
いい買い物をしたなあ、と。
さらに、期待値を遥かに上回った時にはどうなるか?
誰かに言いたくなりますよね。
「この前買った、この商品、サービス、とても良かったよ、あなたにもぜひオススメする!」
といったように、期待値を遥かに上回った時には誰かに伝えたくなります。
この誰かに伝えたくなる、これが皆さんご存知の「口コミ」の正体。
単発の、夏休みのだけのスポットのお楽しみ、という感覚で「子ども起業塾」を捉えておりません。
先ほども申し上げ通り、事業として考えて企画しています。
なぜ、事業なのか?
無料で、ボランティアで提供してこそ、お子さん、親御さんへのサービスではないのか?
違うのです。
事業とは、継続していく仕組みのこと。
子どもたちに起業というツールを利用して提案力や実行力を身につけ、地域社会で生きていくことの意味と役割を伝え、挑戦を肯定する社会を実現するために、夏休みだけではダメ。何度もなんども、なんども継続して開催する必要があるのです。
だからこそ、親御さん、お子さんの期待値を超えるのではなく、圧倒的に超えたうえで「口コミ」によって伝播していく仕組みを作りたい。そのために第一感で高額かもしれませんが、参加費としての1万円は起業塾の価値の高さを示す指標だと考えています。
長くなりました。なぜ、毎日毎日子ども起業塾のエントリーをしているのか。少しはお伝えすることができたでしょうか。
今日、ラクスルでお願いしていたチラシが500部到着しました。
WEBでは情報が伝わらない方々に紙媒体を利用して、価値を周知してきます。
開催日まで残りわずか1か月、頑張ります!
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭