最果タヒさんって、ご存じですか?
私、大注目です。
といっても、今朝からなのですが。
荻上チキさんのTBSでラジオのゲストでいらした回をポッドキャストで聴いて一気にファンになりました。
中学生の頃からブログを書き初め、当時女性として最年少で中原中也賞を受賞。選考委員である高橋源一郎さんからも絶賛される。
昨年発表した詩集が現代詩花椿賞を受賞。
お化粧も詩であると。ファッションも詩である考えから続いている賞。
もともと、お化粧も詩もなくてもいいものなんですよ、生活の中で。
美しさっていうのはあっても嬉しいものだけど必要ではない。
資生堂さんが詩の賞をやっているというのを知ったのは、すごい納得感があっていつか欲しいなあと思ってた。
バルサン炊いてたら、「受賞しました」って電話があって。
候補になったのを知らなくって、バルサン炊いて「よし逃げよう」と思って家をダッシュで出た瞬間に電話があって「受賞しました」って。
受賞の際のバルサンのくだりがとっても楽しい。
完璧なタイトルというのは、どういうものだろうか。
読む前に「どんなお話?」とちょっとハラハラさせ、そしてその言葉自体の組み合わせの新しさにどきどきし、刺激された空想がひろがりながらも、読んでいる間はその空想以上の展開、意味合いが判明し、「あのタイトルはこういうことだったのか!」と脳に電撃走るようなひらめきをあたえ、それでいて読み終わって、本を閉じ、目に映った表紙のタイトルに、「もしかしたらこういうことだったのかもしれない…」と物語のさらに向こう側、そして自分の内側へと想像、感情を展開させるタイトル。
227文字を句点なしによどみなく読ませる。
こういった文章が好き。
詩人、小説家、ウィキペディア
こちらにインタビュー記事が掲載されています。
詩も小説も読者ありきの作品という考えは変わらないです。私は詩について、自分の気持ちや考えを書くものだとは思っていません。小説は読者を意識して書かれますが、私にとっては詩も同様です。私の詩は、透明なメガネのように、読んだ人が詩を通じて、自分自身の現状や気持ちを見つめるようなそんなあり方をして欲しいと思っています。読んだ人自身の経験や性格で解釈が変わる、その人自身の感情のスイッチを押すきっかけになるものだと考えています。