「無料低額宿泊所」を知っていますか福祉はどこまで高められるか
全国に488施設、約1万5000人が利用している施設に関する特集記事が日経BPに掲載されていました。
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読んでみると、いろいろと考えさせられることばかり。
いくつか挙げてみます。
病気になっただけで人生は転落する。
無料定額宿泊所ではなく、今はアパートに暮らしている65歳の男性
健康食品を販売する会社の営業職などで働いていたが、50代である日突然、目が覚めると顔の筋肉が全く動かなくなっていた。医者には「自律神経の病気」と言われ、3カ月入院した。入院費を払うことができず、「福祉」の世話になることになった。
もしかしたら、ストレスなども影響しているのかもしれませんが、突然の病によって人生が転落する。
突然のことだから病気そのものに対する備えは出来ないのかもしれない。
でも、病気になったときの備えは、事前にすることができる。
病気になったときに必要になるだろう資金を貯めておいたり、支援先の行政機関を確認しておいたり。
といっても、仕事や家事などで日々忙しいのが私たち。
それでも、毎日、ちょっとづつ考えてみることはやっぱり必要だと思った。
困ったときにはライセンスが頼りになる。
「自分がこんな生活をすることになるとは夢にも思わなかった」と男性は話す。彼の人生は、病気になってからあっという間に暗転していった。「病気になって転々とするうち、運転免許も失効してしまった。今思えば、免許さえあればタクシーの運転手くらいできたかもしれないのに」。
なんでもいいと思うんですけど、自分が「何者か」、「何が出来るのか」
こういったことを端的に示すことができるライセンスが困ったときには頼りになるということ。
「資格だけあったって食べていけないよ」、なんていう常套句は、「資格があれば食べていけるかもよ」で一蹴される。
”免許されあればタクシー運転手くらい出来たかもしれない”
っていうのはまったくその通りで。
自分はタクシー運転手の経験はありませんが、タクシーに乗ることが多く、運転手さんとおしゃべりするのが好き。
現実に、何度もこの手の話しは聴いたことがある。
何かあったときに必ず役に立つからと知人に言われ、二種免許だけはサラリーマン時代にとっておいたと。
だから今、運転手が出来ている。
「なんだかんだいっても、日銭が稼げるのはでかいんだよ。
おニイさんも若い時から、二種免許だけはとっておいたほうがいいよ。
絶対役に立つから!!」
そう、言われました。
運転免許の話だけど、なんでもいいわけですよ、社会的に通用するライセンスだったら。
使うことはないかもしれないけど、いざとなったら使える。
あのとき、頑張って資格だけでも取っておけばよかった。
と思うよりも、
あのとき、頑張って資格とっておいて良かった。
と思えたほうがいい。
今までの自分とこれからの自分を見つめなおすことが必要。
「自分はラッキーだ」とも話す。もともとは無料低額宿泊所という存在すら知らなかった。生活困窮という立場になった時、「初めてのことで、どこに相談したらいいのか、何をしていいかも全然分からなかった。自分はたまたまいい巡り合わせで、働くことができ、もう一度人生を生きられる。だが、こうしたことを知らずに、困っている人もいるはずだ」。
事前に調べておけばいいとは思うんです。
でも、先ほどの方にように、まさか自分が働くことが出来ないほどの病に突然倒れるとは思っていないですよね。
生活保護を受けるにような生活になるかもしれない、とも思わないとしたら。
その時の対策なんて、執らないですよ、きっと。
であるなら、最低限、今の自分の立ち位置ぐらいは確認しておいたほうがいい。
FP、フィナンシャルプランニングの世界でいう「ライフプラン」を考えることが誰にでも必要なことです。
でも、ライフプラン表を作りましょうといったところで、作り方なんて知らないのが普通。
FPの会社にライフプラン表の作成を依頼するにしても、生活費、家族関係など個人情報のほぼ全てを渡すことになるので、それも抵抗があるでしょう。
だから、自分自身で少しづつ備えをしておくことが必要。
でも、そこでジャマをしてくるのが、私たちを全てコトから遠ざける魔法の言葉
「忙しい」
忙しいから、今ちょっとできない。
いつかやる、はきっとやらない。
だったら、週末のスキマ時間で自分自身を振り返る作業をしてみる。
だから書いたんですね。
やっぱりなんだかんだ言って先延ばしにしてしまうこと多いですよね、私たちって。
「明日やるか」って。
でも、明日もやらないじゃないですか、きっと。
明日やらないと、明後日もやらないし、三日も経つとやることさえ他のやるべきことに上書きされてしまっている。