スーパーやコンビニに並んでる食玩。
ちびっ子たちは好きですよね。
子供たちのココロをがっちり掴んでいる食玩。
開封すると必ず入っているものがあります。
そう、ちっちゃいラムネやガム。
子供たちに全く見向きもされないラムネやガムが入っているからこそ食玩っていうカテゴリーに入ることができる。
もう、ほとんどオモチャなんだんですけどね。
Wikipediaによると。
食品玩具には、玩具を食品の流通経路で販売することを目的として、食品玩具という形態をとっているものもあり、
といったもので、オモチャルート以外の食品ルートに乗せると何がいいのでしょうか?
ちっちゃいラムネを入れると何がいいの?
オトナは何を考えているのかというと。
これがまた、食玩に関して学術的な考察を試みた方がいらっしゃいまして、その論文をPDFで読むことができます。
素晴らしい!
武庫川女子大学生活環境学科内 食玩研究会メンバー森田雅子様によると。
http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/564/1/P147-154.pdf
そもそもの食玩の起源として、
しかし食玩の直接の起源は流通上の便宜から派生したものであった.つまり当時すでに全国 2 万店舗 を超えていた各コンビニ店内の食品売場にフィギュア玩具を置いて販売するために,流通上のトリック として抱き合わせ商品で「食品玩具」として発売したのである.コンビニにはレトロな郷愁をいだく後期 若年「たそがれ族」が廉価な単価数百円の慰みを求めて,ブラインド性(コレクション性),ギャンブル性
(神託性)を味わう「箱買い」などを行なった.
当時すでに2万店舗あったコンビニにオモチャを流すには、箱の中にガムを入れなきゃいけないオトナの事情があったわけです。
この、「トリック」を最初に思いついた人はすごいですね。
そうだ!中にガム入れればいいんじゃない。そしたら、「これ完全にオモチャですよね」って言われても、「いやいや、ガムですから」といって一粒のガムをつまんで見せればOK。
オトナってすごい。
でもでも、なんでコンビニに商品流すには「食品」の仲間にしてあげなきゃいけないんだろう。
食品業界と玩具業界の深くて暗い闇が横たわっているのでしょうか?
調べてみるとそんなことはなさそうで、流通の仕組みの違いということになりそうです。
流通のことはよく分かりませんが、オモチャのカテゴリーになってしまうと問屋を通すとかいろいろあるのでしょう。
食玩にガムが入っている理由はコンビニ販売をしたいから、それで間違いなさそう。
今現在のコンビニ店舗数はどんな感じかというと。
【主要10社】 国内のコンビニ店舗数推移をグラフ化(1983年~)
http://frequ2156.blog.fc2.com/blog-entry-106.html
現在では5万店を超えている。
結論
食品ルートを使ってコンビニ5万店舗に商品を流すために、食玩形式にしている。
ということで間違いなさそうですね。
それにしても。
もうほとんどの商品が揃っていたりでインフラとして社会的地位を確立しているのがコンビニ。
全てのものが一気に消え去ったりするような未曾有の災害が起きてしまった時に、例えば三月の。
買い集めたオモチャの全てが津波にさらわれてしまったとして。
もっとも早く復旧した店舗がコンビニ、だったとして。
そこには、最強の食品ルートを通じて食玩が並んでいる。
これはもう、ちびっ子達は飛び上がるほど嬉しいだろうな。