Yahoo、Google検索なんてもう古い!?イマドキ若者はTwitter・Instagramで検索!ネットでは「らぶりつ」「ジードラ」「エゴサ」が流行!
この記事のタイトルだけ見ると、今の若者はグーグル検索なんて使わないのか!!という結論になりそうです。
イマドキの若者は何かを知りたい時にもグーグル検索ではなくツイッターで調べるか!!。
若者世代のこともよく知っておかないといかんな!、と。
LIDDELL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:福田晃一、以下リデル)が運営する、空いた時間にSNSを有効活用したいという個人と、SNSを使ってPRしたい企業をつなぐサービス「SPIRIT」は、cloudpack(運営:アイレット株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 齋藤将平)とコラボレーションし、様々なジャンルの若者のネットリテラシーにフィーチャーする、若者生態バラエティ番組「みんなのクラウド教室 イケメン編」の配信を2月9日(火)より毎週火曜日、計4回にわたり配信致します。
番組のコーナーのネットリテラシークイズでは、イケメンの出演者にネット活用をテーマにクイズを出題していきます。今回の配信にあたり、番組コーナー同様、若者に特別アンケートを実施いたしました。
よく読むと分かりますが、この記事はPR会社が配信しているプレスリリース記事です。
プレスリリースというと、ニュース報道がよく知られていますが、一般的なニュース、例えば新商品の発表などにもプレスリリースは使われます。
そして、そのプレスリリースを作成したり、配信したりする代行会社も実は存在します。
記事の左上に書いてあるPR TIMESが正にそれです。
「PR TIMES」のロゴの隣に下記のような文字がありますよね。
LIDDELL株式会社のプレスリリース(2016年2月9日
はい、この記事は単なるニュース記事ではなくて、LIDDELL株式会社のプレスリリースです。
プレスリリースを打つということは、必ずプレスリリースを打った会社の目的があります。
このプレスリリースの落とし所はどこなのでしょうか?
その前に、記事本文が何を言っているのかみてみます。
問いは以下のものですが、なんだか漠然としていますね。
[よく観るライブ配信メディアは何?]
[よく使うネット用語は何? ]
[クラウドはよく利用しますか?]
タイトルにもあるように、この質問がキーポイント。
[最近検索によく使うのはどれ?どんな時にそれを使う?]
■Google 33% ■Twitter 31%
■Yahoo! 12% ■Instagram 24%
といったように、一見、答えは意外なもの。
グーグル検索って意外に使われていないんだ!
若者は、何かを調べるときにツイッターや、インスタグラムを使っているのか!!
といった印象を持ちそうですが、実はそのすぐ下に答えは隠されていて。
■Google ・・・・・ 分からないことを探す時・正しい情報を知りたい時
Googleの情報は、他の検索エンジンよりも「正しい」という認識があるよう。わからない単語や言葉を検索することが多いようです。■Yahoo! ・・・・・ 分からないことを探す時
わからない単語や言葉を検索することが多いようです。■Twitter ・・・・・ 速報などを知りたい時・検索エンジンでもヒットしない情報を探す時
ニュース速報、ライブ情報、ゴシップ・トレンド情報等、最新の情報を知りたい時に活用することが多いようです。また検索エンジンを利用してもヒットしない情報をTwitterで検索。新作のアプリや、リアルタイムネタは検索エンジンだとヒットしないことが多いとのこと。さらに、「渋谷 ひま 遊び」など居場所に関する検索もTwitterで行う。■Instagram ・・・・・ 画像に関すること(髪型・洋服・ネイル・メイク・食べ物・観光地)を探す時
主に画像を通して情報を知りたい場合に使う。髪型や洋服、ネイル、メイクなど、「可愛い」等の自分にあった直感的な検索がほとんど。飲食店のMENUは見ずにインスタグラムで「#◯◯カフェ #おすすめ」といった検索結果で表示された画像を見て注文を決めたり、観光地などで景色などを見に行く場合、まず#(ハッシュタグ)で検索してから訪問するようです。信頼する、関係性が深い、もしくは憧れの人が掲載している画像はより行動に移りやすいとの意見がありました。
今の若者はグーグル検索を使わない訳では決してなく、用途によって使い分けているだけの事。
最近よく使うのどれ?といったように「頻度」だけを問われると、
「分からないから検索しよう」、という場面よりも、
「新作アプリやリアルタイムネタや、カフェのオススメ、ヘアースタイルなどを調べよう」という場面が、
イマドキの若者には多いというだけなのです。
しかも、
ツイッターやインスタグラムなどから得られる情報の性質も理解したうえで上手に使い分けている。
実は若者だって、分からないことがあったら、我々と同じようにグーグル検索を使うだけ。
単に興味の対象がそのボリュームに影響しているだけなのです。
インスタグラムやツイッターの得意としている分野に興味がないのであれば、そもそもインスタグラムやツイッターは使うことがない。
当然、割合も下がります。
「検索」という同じ言葉で一括りにしても、そもそも目的が違いますし、若者世代はしっかりと使い分けているというのがこの調査の正しい結論です。
ところが。
Yahoo、Google検索なんてもう古い!?イマドキ若者はTwitter・Instagramで検索!ネットでは「らぶりつ」「ジードラ」「エゴサ」が流行!
こう書かれてしまうと、
今の若者は変わってきているんだな!
と思ったところに、次の情報が入るような仕掛けになっています。
若者生態バラエティ 「みんなのクラウド教室」2月9日(火)より3限目「イケメン編」スタート!番組配信に合わせて若者100人にアンケート!
アンケート調査(プレスリリース)の目的は、この番組の視聴者獲得にありました。
以上のように、一見、目新しいニュース記事でも”実はそうではないんだ!”というのが分かってもらえると思います。
現に、「今の若者の検索方法は変わってきているような」といったニュアンスでこの記事をFacebookでシェアしている方もおりました。
ある目的を持って調査をすることによって、その目的に誘導する記事も実は簡単に出来てしまうということだけ知っておいて欲しいと思います。
念のため付け加えますが、、この「若者生態バラエティー」がわるい訳では全くありません。
ビジネスなので、こういった目的でプレスリリース記事を利用することはどこの会社でもやっていますし、それだからこそプレスリリース専門の代行会社もあるわけです。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭