初心者がホームページ制作を依頼するときに必ず行って欲しいことがあります。
ホームページ制作会社の複数に見積もりを依頼すること。
相見積(アイミツ)とも呼ばれる複数見積をもらう行為はビジネスマンでは当たり前の行為ですが、これが出来ていない方がとても多い。
また、業界的にアイミツの慣習があるか分からないという事情もあるようですが、じゃんじゃんアイミツを取ってしまって構いませんし、ホームページ制作会社に対して「アイミツを取っています」と申告してももちろんOK。
数十万円から百万円単位まで、ランニングコストも考えるととても大きな金額が動く契約になります。
ホームページ制作を依頼するときは、完成品のデザインと自分が考えているデザインとは必ずと言っていいほど違っています。それはどんなに打ち合わせをしても避けられません。依頼する側が初心者であればあるほど、完成品の修正作業も多くなるでしょう。当初想定していない修正費用も加味したら、最初からこんな会社に依頼するんじゃなかったと愕然とする方もいらっしゃいます。ただ、サンクコストも考えるともう引くに引けなくなっているでしょう。
ただ、これらのことはアイミツをすることで、ある程度防ぐことが出来ます。
なぜなら。
相見積をするのは金額の比較だけが目的ではないから。
見積もりをするということは、依頼者と制作会社の接点を増やす作業です。
お問合わせや見積もりなどの接点が多くなるほど、人と人との関係性が深まります。
ホームページ制作会社側とすれば、相見積をしてくる依頼者さんがどうやったら自社にお願いしてくれるのかを考えます。
自分がサービスを提供する側だとして考えたら、やっぱりそうしますでしょ?
見積もり依頼をしてきた方は、ホームページ制作会社からみたら明らかに「見込み客」です。
見込み客に対して、本件のご依頼を頂くように様々な提案をしてくれるでしょう。その提案はもちろん、ありきたりのものではなく、その見込み客であるホームページを作ってみたいと思っている初心者の方に寄り添ったものになっているはず。
相見積という行為だけで、これだけの関係性を築くことが出来るのです。
ホームページを誰かに作って欲しいと思っている初心者の方は次の二点が気になっています。
・なるべく安くホームページを作りたい。
・なるべく自分の思いどおりにホームページを作りたい。
相見積をすることでこれらを上手にコントロール出来るようになるのです。
遠慮しないで、どんどん相見積をしてみてください。
相見積などをすると、”ホームページ制作会社が気を悪くしそうだからやりたくない”、という方がいらっしゃいます。
でも、心配は無用。
提供するサービスに自信がある業者ほど、相見積を怖がりません。
なぜかというと。
価格で負けても、他社より勝っている強みがあると考えているからです。
だから自信を持って価格を提示してきます。
自信がある業者は、依頼者が何をしたいのかを考えて作業をします。
私は、書類作成、許認可、ビザ申請などの行政書士業務という形にならないサービスを提供しています。ホームページ制作は成果物が分かりやすいですが、私たちの行政書士業界は目に見える成果物が分かりにくい。ですから、お客様もどうやって行政書士を選んだら良いのかが分かりにくいという性質があります。
そういった事情があるので行政書士業務でも、たまにですが、相見積をして頂くことがあります。そのときでも、「他の事務所ではいくらですか?」とお客さまに尋ねることはしていません。
ホームページ制作会社も行政書士も定価がある業界ではありません。が、相場というものはあります。その相場から著しく乖離したものではない以上、自由に価格設定をしています。もちろん、その会社の判断で相場を無視した金額を設定することも可能です。
見積金額を出してきた過程で、信頼できるホームページ制作会社だと思ったら、そこで初めて予算との検討になります。
いくら依頼したい会社でも、そもそも予算がオーバーしているのでは依頼のしようもありませんしね。
初心者がホームページ制作を依頼する際の順番を整理してみます。
①まずは相見積を取る。
②信頼性のあるホームページ制作会社を見つける。
③予算との検討
以上のような順番になります。
世の中にホームページ制作会社はいくつもあり、WEBコンサルタントも数多くの方がいらっしゃいます。信頼できる業者さんを見つけるのは大変ですが、何事も最初が肝心です。
ゆとりのある期間を設定し、間違いのない業者さんに依頼したいですね!
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭