セミナー講師の方は、自身がセミナーを開催している場面を思い浮かべてもらえますでしょうか?
途中で来場してきた人、いらっしゃいますよね。
途中で退出される人、いらっしゃいますよね。
ある講師のセミナーを受講したときから、それまでは軽く会釈だった対応を変えました。
途中で来場してきた人に対しては、「こんにちは」と声を出して言う。
途中で退出される人に対しては、「ありがとうございました。」と声に出して言う。
講師である自分の話しを一瞬中断して挨拶をします。
今日の親なき後問題対策としての家族信託講座でも途中退出された参加者がいらしたので、「ありがとうございました。」と声に出しました。
他の参加者がいるのに、話しを中断してまで挨拶はしないほうが良いのでは?
挨拶された側としたら、声を掛けると逆に恐縮してしまうのではないか?
そういった懸念も確かにあるかもしれない。
でも、キッカケとなった講師の所作を見た時に自分もそうしようと思った。
講師側からみると、
途中来場された方には、時間に遅れてまで足を運んできてくれたことにまず感謝したい。
そして、
途中退出された方には、後ろの時間が決まっているにもかかわらず、来場してくれたことに感謝したい。
講師経験がある方は何かと忙しいです。
講座終わりに参加者にご挨拶出来ない場合も珍しくありません。
ということは、来場してくれた瞬間、退出された瞬間だけが個別にコミュニケーションを取ることができる最後のチャンスかもしれないのです。
だったら、やはり、そのときにありがとうと言いたい。
本日、途中退出された方は埼玉県の桶川市からいらっしゃって頂いた方。
途中で退出されることは予め告げられていた、けれども、やっぱり帰り際に、「ありがとうございました。」と声に出した。
それでいいと思っているし、講座参加者として講師のそういった所作を見た時に気持ちがいいと思ったのは今でも変わらない。
なので、これからもそうしようと思っている。
セミナー講師をされている方は、軽く会釈、だけではなく。
実際に声に出して言う
ということも検討してみて欲しい。
途中退出される方や、途中来場される方の気持ちになって。
もっとも、セミナー中に途中来場、退出される方に気を配るには、余裕を持ったセミナー運営が出来ているからこそなのだけれど。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭